犬種の性格や性質をよく吟味することが大事 おすまし顔の母犬、中ちゃん 母親犬中ちゃんの飼い主さんである小谷さんにポーチュギーズ・ウォータードッグとの出会いをお聞きしてみますと、 「わたし自身、泳ぎが大好きなので、一緒に泳いでくれる活動的な犬種が欲しかったんです。最初はプチバセットかなと思ったんですが、本でポーチュギーズ・ウォータードッグを知ってからは、この犬種に夢中になり、静岡のブリーダーさんに無理にお願いして、そろそろ1歳になろうとしていた中を譲ってもらいました」 飼うにあたっての注意点は?との問いには、 「フレンドリーで人なつこい性格なので、しつけも入りやすい犬種です。ただ、とにかく元気で活発ですから、たっぷり遊んであげる必要がありますし、お散歩も朝晩1時間はつきあってあげてほしい。あまり放っておかれると、寂しさやストレスからいたずらがエスカレートしちゃうので、その点は気をつけないといけないですね」 見た目や流行だけで犬を選んでしまうと、その犬種の持って生まれた性格や性質が自分のイメージしている犬との生活スタイルに合わず、お互いに不幸な結果になってしまうケースがありますが、そうしたことのないよう中型犬以上の活発な犬を迎えようと思われている方はその点をよく吟味する必要があるということですね。小谷さんのお話を伺いながら、改めてそのことを強く感じました。 ウォータードッグだから寒さも木枯らしも平気さ! 毎週のように母犬と子どもたちが集まれる理想的な飼い方 兄弟犬でも個性が出てくれば印象がこんなに違う 気になる健康面のことはどうなのでしょう? 「母親の中をはじめ、子どもたちもみんな大きな病気はしたことがありません。よく言われる皮膚のトラブルや泌尿器系の病気にもとんと縁がないようですね」(小谷さん) 「ポーチュギーズには、遺伝性疾患として、アディソン病という内分泌疾患の一種で副腎皮質の機能が低下する病気があると聞いたことがありますが、ティッチィの家系にはまったく見られないようです」(市川さん) ネットで検索をしてみると、アディソン病はスタンダードプードルの場合は遺伝性疾患となっています。ポーチュギーズとプードルは外見が似ているので、同じような病気が起こりやすいということなのでしょうか? (くわしいことがおわかりの方がいらしたら、教えてくださいね) 「やあ久しぶり~♪」とカーターくん(左)と宙くん(右) ↓ 挨拶もそこそこに早速プロレスごっこが開幕! 日だまりの中で楽しそうに駆け回る母犬と子どもたち。なんて理想的な関係なんでしょう。お休みの日にちょっと声をかけただけで家族が集まれるなんて! ペットショップやネット販売などで購入した場合、こうした集まりはまったく期待できませんよね。心ある人がブリーディングをし、近所に犬好きで中型犬を飼うことのできるゆとりある人びとが揃っていてはじめてできることでしょう。 今回の取材を通じてわたしが痛切に感じたのは、こうした「お金儲けとは無縁」のブリーディングを行える人こそが、本当によいブリーダーの条件なのではないかということ。最初から犬で儲けるというビジネスではなく、いい方がいらしたら「お譲りします」という姿勢はとても大切なんだと思います。 これ以上太ると抱っこは無理よ~ とにかく取材中も兄弟犬同士、あっちこっちでプロレスごっこが始まります。テンションが絶頂かな~と思った瞬間、母犬の中ちゃんが「あなたたち、いかげんにしなさい!」とでもたしなめるように「ワン!」と一声。さすがに「かあちゃんはコワイ」というわけで、しばらくは静かになる6頭の子犬(じつはみんな中ちゃんより大きい)たちでした。 ティッチィくんとモモちゃんのサイト↓ ■Welcome to Momo&Titchy's website 母犬 中ちゃんのサイト↓ (今回登場してくれた子たちの出産と育児の様子が掲載されていますよ) ■portuguese water dog【編集部おすすめの購入サイト】Amazonで犬用のペットグッズをチェック!楽天市場でペット用品をチェック!前のページへ12※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。