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須崎大さんの明るいパピー教室

今回は、先日ご紹介した『ISSO』の1階にあるフリースペースで行われていたパピー教室の模様をお伝えします。家庭犬のトレーナー 須崎大さんの教室は、「明るく楽しく」が合い言葉のパピー犬のための時間です。

執筆者:坂本 光里

クルーとともに航海を始めた
「DOGSHIP」の須崎大さん 家庭犬のトレーナー集団「DOGSHIP」のキャプテン・須崎大さんは、カナダの「K-9 kinship」で学び、カナダ流を持ち帰った人。須崎大さんはそこでJoan Klucha先生から、犬が生まれつき持っているすぐれた嗅覚を使って頭脳を刺激する「セント・トレーニング」と呼ばれるトレーニング方法を伝授されたそうです(K-9 kinship公認トレーナー!)。

犬たちの幼稚園

会場は先日ご紹介した『ISSO』の1階にある
フリースペース

現在「DOGSHIP」ではいろいろなクラスのトレーニングを開講されていますが、今回は全6回コースの「パピークラス」4回目のレッスン日。
このクラスは初めて子犬を迎えた飼い主さんのためのコースで、まずはパピーたちに社会性を身につけさせ、飼い主さんには親としての責任感を養ってもらうための、いわば犬の幼稚園クラスだそうです。
だから参加犬は、だいたいワクチンが終わった生後2カ月過ぎから、半年ぐらいまで。もっとも学習能力が高いといわれるこの時期のトレーニングは、これからの飼い主との関係はもちろん、他の犬や人間とのコミュニケーション力を養うには一番効果的といえるのです。ということで、今回のレッスンは

1.GAME- happy come come
2.きちんと一緒に歩けるかな? [HEEL]
3.パピーに自信を持たせよう!
4.この世には怖いものがいっぱい!

の4つのプログラムに沿って進められました。

来ればみんなhappyよ

最初は「happy come come」というゲーム。
離れた位置から「○○ちゃん、おいで~」と飼い主が呼びかけます。その途中にはいろいろ魅力的なおもちゃが置いてあったり、名前を呼んで邪魔をする外野(ライバルやその飼い主たち)がいたりするのですが、そうした誘惑を克服して飼い主の元へ一番早く戻ってきた子が一等賞というわけです。

生徒はダックス、チワワ、トイプードル、ポメラニアンといった顔ぶれ。犬種の性質や週齢、その子の性格などによって少しずつ差はあったものの、最終的には全員が飼い主さんの元へ元気よく戻っていきました。
ここで須崎トレーナーからひとこと。「この時期の犬たちにとって、いろいろなことに興味を持つのはとても良いこと。だけど彼らには、何より飼い主が一番と思ってもらえるようにすることが肝心です」「どんなに時間がかかってもイライラしたり怒ったりせず、戻ってきたときにはうんと誉めてあげてください」 なるほど…。

須崎さんによれば、ドッグランでも2~3回呼び戻しの練習をしてから自由にすることを繰り返すことで、「名前を呼ぶ」「おいで~」という呼びかけにすぐ反応し、戻ってくるようになるとか。呼び戻しさえきちんとできれば、イザというときにも危険からいち早く遠ざけることができるので、もっとも大切なトレーニングのひとつですね。

飼い主たちも一緒に「学習」

次は「きちんと一緒に歩けるかな?」です。
こちらは飼い主と一緒に楽しく歩く、「HEEL(ヒール)ポジション」の練習。リードを引っぱらずに、飼い主のサイドを同じテンポで歩くためのレッスンです。

上手にチワワちゃんを誘導、
家での予習が効いた? 須崎さん自らモチベーションのおやつを上手に使って歩調を合わせるお手本を示し、そのあと飼い主さんたちに一人ずつ実践してもらいながら指導をしていきます。これは毎日のお散歩時に根気よく繰り返すことによって「身に付いていく」ことなのだそうです。もちろん、このとき飼い主も一緒に「学習」するわけです。

-->>それでは次に「怖いもの・苦手なもの」克服法へ進みましょう!
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甘~い誘惑に負けそうになる
ポメラニアンのパピーちゃん
障害を克服して飼い主のもとへ駆け寄るダックスちゃん
リードの扱いやご褒美を与えるタイミングを
テンポよく指導するキャプテン須崎
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