オープンテラスのドッグカフェ「ask a giraffe」
京都の中京区烏丸通りにある古い洋館をリモデリングして生まれた「新風館」。なんでもかつては電電公社(現NTT)のオペレーションセンターとして大正15年に建てられた建築物だったそうです。
由緒あるレンガ造りのレトロな外観と、最先端をゆくヨーロピアンカラーのモダンな空間。その組み合わせが不思議にマッチして、無機質になりすぎない落ち着きあるムードを醸し出していました。
「ask a giraffe」は、そんな「新風館」のオープンスペースに面してあります。
じつはこのドッグカフェ、京都で生まれたインテリアや生活雑貨などを扱う店「GEORGE'S」が初めてカフェに進出したもの。店内は「GEORGE'S」とつながって自由に行き来できるような設計になっています。
そしてここは、以前アバウトでも紹介した駒沢の「バワリーキッチン」や『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンがお忍びで訪れたという表参道の「ロータス」を手がけた山本宇一さんが関西でプロデュースした初のカフェだとか。
だからここも当然、店内まで犬OKなんですね。
新しいカタチの「食堂」スタイルがコンセプトという「ask a giraffe」は、一人でも仲間数人とでも心地よい空間を楽しめるようなシンプルなインテリアが特徴。
店内もおしゃれでいいけど、初夏から秋までの季節はオープンスペースで円形シアターを見ながらお茶が楽しめる5つのテーブルが特等席ではないでしょうか。ここからは定期的に開かれているジャズやポップスのコンサート、あるいは各種のイベントが丸見え。
軽めのお昼を取りながら愛犬と一緒に心ゆくまで楽しむことができます。わたしが訪ねた日にもジャズのプチコンサートが開かれ、爽やかな五月晴れの空に流れる女性ボーカルの軽やかな声が、午後のひとときをグッと心豊かなものにしてくれました。
またお食事も、パスタやピッツァなど軽めのものから、しっかり食べたいときにはステーキやシチューといったメニューまでが用意されています。もちろんタルトやパンケーキ、フレンチトーストなどのデザート類の充実とそのおいしさも忘れてならない特徴といえるでしょう。
スタッフ一人ひとりのさりげない、それでいてあたたかなサービスも居心地のよさの大きなポイント。犬連れにはそんな心遣いがなにより嬉しいですよね。新しい空間と爽やかな風、おいしい料理とサービス---そんな贅沢なひとときに犬もわたしも満たされた京都の新名所でした。
■「ask a giraffe」
http://www.shin-puh-kan.com/light/shop/110/index.html
京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2
新風館 1F
TEL:075-257-8028
11:00-23:00 不定休
おまけ