「CHEESE! DOG」は撮影料とスタジオ使用料がコミコミ!
(写真提供:REZON) |
愛犬家のみなさんのホームページを覗くと、じつに多くの方々が自分の愛犬の成長記録を写真に撮ってアップされてますよね。デジタルカメラの普及とともに、犬を撮る機会もますます増えてくることと思います。
だけどデジカメで動く犬を撮るのは至難の業。一番かわいい表情をカメラに収めたいと必死の飼い主をよそに、当の犬たちはあっちにフラフラ、こっちにフラフラ。「今だ!」とシャッターを押す寸前にフッとあらぬ方向を向いてしまったりして、あ~残念というのは誰もが経験されていることと思います。
(写真提供:REZON) |
そこで今回は、そんな飼い主さんの希望を叶えてくれるハウススタジオ「REZON」を訪ねてみることにしました。ここは普段は、雑誌やコマーシャル用の撮影に使用されているスタジオなのですが、パリのアパルトマンやイタリアの邸宅を模してつくられたコンセプトの違う10部屋を、愛犬家のための撮影用として貸し出してくれるのだそうです。
(写真提供:REZON) |
(写真提供:REZON) |
ここのフォトグラファーである守屋敏彦さんとプロデューサーの工藤貴子さんは3年ぐらい前から愛犬家のために犬のポートレート写真を撮るサービスを展開しています。
システムとしては、それぞれに特徴のある10室の中から気に入った部屋を2つ選び、そこで専属フォトグラファーの守屋敏彦さんとプロデューサーの工藤さんが協力して愛犬を撮影してくれるというもの。撮ってもらえる写真はサービスサイズで180カット(ネガ渡し)、気に入った1枚を半切りサイズ(340mm×410mm)にプリントしてくれるというサービスも付いています(お届けは1週間後)。
もちろん、リクエストをすればポストカードやポスターなどをつくることもできます。撮影時間は2時間単位で、入れるのは原則的に1家族。これで料金は¥53,000ということでした。
3頭のミニチュアシュナウザーと暮らしているご家族の撮影に立ち会わせていただきましたので、撮影風景をちょっと覗いてみましょう。
今回は「サンルーム」と「ライブラリー」というお部屋での撮影です。どんな犬でも初めての場所というのはやはり落ち着かないもの。なので彼らが十分リラックスしてから撮影開始です。
プロデューザーの工藤さんは、彼らのお気に入りのおもちゃやトリーツを使って上手に自然な表情を引き出します。その犬種、個体の魅力を瞬時に読みとってポーズを決め、フォトグラファーの守屋さんに指示を出します。この二人のイキがピッタリ!最初はちょっと不安気な表情で飼い主さんを目で追ったり、ストロボの音や光にビクッと反応していた犬たちもすぐに慣れ、シャッターの下りる回数が増えれば増えるほどよい表情になってくるから不思議です。さすがこの道3年のプロデューサー!
工藤さんと愛犬ナナちゃん (スタジオ入り口正面で) |
「いつも最高の状態で撮影をしたいと思ってますので、できれば一度お越しいただいてスタジオを見学しながら、その犬の種類や性格をお聞かせいただくのがベストですね。どうぞ気軽にお問い合わせください」とのことです。
撮影に関してこれまでで何か困った点は?とお聞きしてみると、
「犬種や年齢によって多少違いはありますが、ご自分のワンちゃんをこういう環境で撮影しておきたいと思われるような飼い主さんに育てられている子は、みんないい子ばかりなんですよ。普段は粗相をしたりしないような子でも環境は変わるとつい……ということはたまにありますけど、その程度のことにあまり神経質にはなっていません」(工藤さん) あくまでも大事な被写体である犬が第一という考え方だそうです。