フレンチブルドッグというだけあって、もとは17世紀のフランスで闘犬用として人気があった犬種が19世紀になって改良が重ねられ、貴族の間で愛玩犬として珍重されていたそうです。
イングリッシュ・ブルドッグにテリアやパグを交配させて作られたフレンチブルの特徴は、短い身体、大きく四角い頭、ドーム型の前額と平らな頭頂部、ピンと立ったコウモリを思わせる耳、丸くて深い色をした目、短い鼻---と、なかなか愛嬌のある姿形をしています。そして刀知郎クンもそうですが、とってもたくましくて筋肉質。
★お気に入りのイスでくつろぐ刀知郎クン |
あと、コートが短くきめ細かいので手入れも簡単。水に濡れてもサッと拭くだけですぐに乾いてしまうというのは、飼い主にとってもうれしい話。雨のたびに洗ってドライヤーで乾かしている私にとってはうらやましい限りです。
ただ、鼻の短い犬の宿命のようなものですが、やはり呼吸器系の病気にはなりやすい。
「刀知郎もやっぱり鼻が弱いみたいで、寝てて急に息が出来なくなってゲホゲホするときがあるんです。そんなときは鼻が詰まっているみたいだから、口で鼻水を吸ってやると楽になるようです。あとは胃腸もあまり強くありません。手入れが楽で無駄吠えもしないですから都会では飼いやすい犬だと思いますが、そうした健康管理には気を使ってあげたほうがいいでしょうね」(文子さん)
★智也さんお手製のフードボール |
「いまはもう犬のいない生活は考えられません。だけどわたしたちも仕事をしているので、外出するときは中庭に面して大きく開いたリビングに残していくんですが、いつまでもひとりじゃかわいそうだし、仲間がいたほうがいいでしょうから2頭めを飼うことを考えています。もちろんそのときも、フレンチブルですね!」
遊んでもらうのが大好きな刀知郎クンは、取材の間、何度もおもちゃを持ってきてはそれを手に押しつけて「遊ぼうよ」とアピールしてきます。ほんとにどこか人間的。
一度会ったらなかなか忘れられない、強烈な印象の犬でした。
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