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犬映画もお国柄でこんなに違う?!

犬映画の後編はフランス映画の『ディディエ』と、ディズニーの『奇跡の旅』&『三匹荒野を行く』です。フランスとアメリカ、お国柄で犬映画もこんなに違うとは…?

執筆者:坂本 光里

犬は人になってもしゃべれない、犬なのにしゃべる---
フランスとアメリカで犬映画はこんなに違う!


さてさて犬映画の後編はフランス映画とアメリカ映画から1本ずつお気に入りのものをピックアップして紹介することにしました。犬はそんなに出てこないのにしっかり犬映画という不思議なフランス映画『ディディエ』は、フランスで公開時大ヒットした(ほんまかいな)プチコメディ。アメリカ映画のほうは、動物ものの老舗ディズニー映画から忘れられない2本『奇跡の旅』&『三匹荒野を行く』です。

ディディエ(1997年)

こちらはフランス映画です。日本にも犬がトヨエツになる『DOG STAR』なる映画がありましたが、これはその4年前につくられた変身もの。ある日突然、何の前ぶれもなくラブラドールが人間(アラン・シャバ)になってしまうというお話です。
低迷を続けていて2部リーグ落ち目前の某サッカーチームのマネージャー氏が友だちからあずかったラブラドールが、ある朝起きてみたら人間になっているわけです。ですから厳密な意味ではこれは犬映画ではないかもしれませんね~。
ところが人間になっても、トヨエツと違って頭の中は犬そのままですから、しゃべれもしなければ何かの役に立つこともありません。ただ素っ裸でハアハアいったり、クンクンしたり、ドッグフードをぱくついたりするぐらいしかできない。いや待てよ。この犬はボール遊びが何より好きだったし、大の得意だった。それじゃあサッカーをやらせてみたらどうか。で、けっきょくこれはサッカー映画になっていきます。


じつはほんとは犬である男がサッカーをする。この荒唐無稽なお話を映画にしてしまったんですよ。これがアメリカ映画だと、彼が入った弱小チームは『がんばれベアーズ』のようにどんどん勝ち進んでいき、最後には優勝するのでしょうが、そこまではいきません。
だって、やっぱり頭の中は犬なんですもの。だけど犬だから足だけは速いし、いくら走ってもちっとも疲れません。ポジションさえ理解させればなかなか役に立ちます。そして大団円。最後はパルク・デ・プランスでサンジェルマンのチームを相手に、クライマックスの試合が行われることになります。さあて、それがどうなるか? それはここでは伏せておきますが、一言付け加えるとすれば、しょせん犬は犬ということでしょうか。けっこう笑えます。

ところで監督・主演をやっているアラン・シャバという人、フランスではけっこう人気のあるコメディアンなのだそうです。犬好きのフランス人は、彼が演じる“犬”を見てどんな反応をしたのでしょうね。わたしなどは、ちょっと演技過剰じゃないのと思ってしまいました。だって必要以上に“犬”なんですもの。
逆にちょっと頭のいい犬だと、おバカな人間よりもずっとかしこく見えるときってありますよね。じっと考え込んでいたり、警戒していたりする犬は、なんだか思慮深く見えるもの。アラン・シャバが演じる“犬”にはまるでそんなところがありません。まあコメディですから、笑えればいいということなのでしょうが、もう少し犬の繊細なところも出せたら、もっともっといい映画に仕上がったんじゃないかと思いました。

監 督:アラン・シャバ
出 演:アラン・シャバ、ジャン・ピエール・バクリ、
    イザベル・ジェリナス
発売元:ビクターエンタテインメント

それではもう一作ご紹介しましょう!
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