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これからの季節にはバーニーズ!

これからの季節にピッタリの犬種、それが見ているだけであったかくなれるバーニーズ・マウンテンドッグです。おっとりしていて人間が大好きというバーニーズの魅力に迫ってみました。

執筆者:坂本 光里

全身で喜びを表現するお茶目で愛らしい性格の超大型犬
バーニーズに会ってきた!


おっとりしていて人間が大好きという性格、その愛くるしい顔立ち、ムクムクしてぬいぐるみのような体型が魅力となって、最近では大型犬種の中でも人気が出てきたパーニーズ・マウンテンドッグ(以下バーニーズ)。
以前ペットホテルの記事でも登場していただいた「BaniBani」の廣田美嘉さんご一家は、ジャックとローズという2頭のバーニーズと暮らしています。廣田さんが経営されているペットホテル「Bani Bani」は、自宅のリビングをそのまま使ったペットの託児所的な施設。犬たちがふだん自宅で暮らしているのと変わらない環境で過ごせるように心がけているホテルなので、ほとんど毎日のようにいろいろな犬たちが出入りしているわけですが、ジャックもローズもほんとに当たり前のようにその子たちを受け入れるそうです。わたしがおじゃました当日も、2頭のウェスティたちといっしょに遊んでいました。

バーニーズの歴史をちょっとご紹介しておきましょう。じつは2000年以上前のローマ帝国時代に軍用犬として活躍していたマスティフ系の犬が、ローマの兵士によってスイスに持ち込まれ、それがいまのバーニーズの祖先になったといわれています。ですから原産国はスイス。スイスの中央地帯の農家で飼われていた4種類のマウンテンドッグのうちのひとつで、その地域ではベルナー・ゼネンフントと呼ばれているそうです。この犬たちはおもに家畜を追い立てたり、犬の群れを先導したりする作業犬として活躍していました。
バーニーズが犬種として確立されたのは1907年。この年にバーニーズの愛犬クラブが設立されています。その後、性格を改善する(穏やかにする?)ためにニューファンドランドと交配するなどして、今日のバーニーズに至っているそうです。バーニーズが初めてJKCに登録されたのは1987年といいますから、ほんの15年前。え?そんなに新しい犬種だったのと、ちょっと驚きでしたね。

犬種の特徴としては、スイスの山岳地帯で育っただけあって寒さには強く、寒ければ寒いほど元気になるとか。だけど逆に暑さにはめっぽう弱いそうです。高温多湿の日本の夏はちょっとかわいそうですよね。ですから廣田さんのお宅では、夏場は24時間エアコンがフル回転だそうで、電気代が通常の3倍以上になってしまうとか。でも、どうしても飼いたいと思うなら、それだけの投資も覚悟するべきなのでしょう。
いっぽう、体格的にはもともと作業犬というだけあって、重い荷物を引くための頑丈な背中とぶあつい胸、力強い腰部を備えています。性格は一般的に穏和で人なつこく、家畜の番をしていただけに敏感で注意深いところもあるそうです。ただ、そうはいってもオスメスの違いや個体差はもちろんあって、ローズはやんちゃだけど子犬時代からいたずらはほとんどしなかったのに対し、ジャックの方は大のいたずら好きとか。一見おとなしそうに見えるバーニーズも、意外にお茶目な部分もしっかり持っているそうで、その点ではファミリー向きといえるかもしれません。

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