従来のやり方にこだわらないで、
その子に一番合ったカットでいいじゃないか




プードルといえば、誰もが思い浮かべるのはあのボンボンのような毛だまりと刈り取 られた裸の部分が交互になった独特のカットでしょう。
ところが「DogMan」の江頭重知さんのトリミングは、そんな従来のプードルカットの常識をまったく変えてしまいました。
「かつては僕もドッグショー用のカットを勉強してました。だけど、もうちょっと一 頭一頭の個性やチャームポイントを引き出せるようなカットがあってもいいのかなっ て。それで自分の犬のナッティーのために一番かわいく見えるカットを試してみてい たら、いつの間にかそれが口コミで広まってオーダーが来るようになったということ です」と江頭さん。だから僕のやり方は“異端”ですと笑います。

みごとなハサミさばきで愛犬ナッティーをトリミング!

見た感じがぬいぐるみのクマを思わせることから、テディベアカットと呼ばれること もありますが、それはあとからマスコミが付けた言い方で、本人はとくに形にこだわっ ていないそうです。
「その子その子の愛らしさを出そうと思ってやってます」と江頭 さん。ここを何ミリというレシピはあえてつくらないようにしているとか。DogManに はいま江頭さんを筆頭に総勢6人のトリマーがいて、1日平均12頭のシャンプー&カッ トをこなしていますが、トリマー自身が「一番いい!」と思うスタイルを追求するや り方だそうです。
結果的にはそれが一番なのかもしれませんね。



ブームとなったきっかけは、やはり一般誌やファッション誌で数多く取り上げられた ことでしょう。わたしの手元にあるペット雑誌を手にしてみても、どの雑誌にも江頭 さんの手になる小型犬たちが精一杯おすましして写真におさまっています。
なかでもバツグンの愛らしさは、やっぱりプードル。それまでのプードルカットの常 識を超えた、オリジナリティあふれるスタイルにプードルファンが急増したのも無理 はない話ですよね。
そしてとりわけ情報感度の高い小型犬の飼い主たちの間で、ウワ サがウワサを呼び、いつかDogManと江頭さんはペット・トリマー界のカリスマと呼ば れるようになりました。常識にとらわれないで、その子その子のかわいらしさを引き 出す姿勢が「うちの子が一番!」と思っている飼い主に支持されたというわけです。

セレクトされたカラー&リード

97年に開いたドッグマンは6坪の小さな店舗だったのですが、いつの間にか予約が数 カ月先まで埋まるほどになり、今年に入ってから下馬(世田谷区)の18坪の場所にト リミングサロンを移動させました。だけど少し広くなったとはいえ、予約のお客さん と世田谷公園に遊びに来てウインドウに釘付けになってしまった人たちとで、サロン のまわりにはみるみる人垣ができてしまうほどの人気。なかには月1回クルマで上京する人もいるそうで、その熱意にはビックリしてしまいます。

広いガラスの引き戸が開放的なショップ(正面)。
手前の待合室の向こうは、やはりガラス張りのトリミング室。
愛犬がどう変わっていくか見ることができる。

「愛犬がどんなふうに変わっていくか見えるようガラス張りにしました。またここで 見て『自分も犬が欲しいな』と思う人が増えてくれるのもいいなと思ってます」と江 頭さん。目下の悩みは「1頭に3時間近くかかるので1日12頭以上は無理」なこと。これからは、いかに質を落とさずにスピードアップするかが課題だそうです。
いっぽう、旧店舗は家庭のリビングをイメージした空間で遊ぶ子犬たちと会えるパピー ショップ「ドッグマニア」としてリニューアル。今後はカラーやリード、ウェアなど のオリジナルグッズ(ブランド名「MOKU」)の販売にも力を入れていくということでした。

ドッグマンのスタッフたち!

★この記事は2002年9月に掲載されたもので、
現在、「DogMan」は下記の住所に移転しています。
新しいお店の様子はこちらでご覧いただけます!

■DogMan(ドッグマン)
 http://www.claska.com/j/dogman.html

 〒152-0002 東京都目黒区中央町1-3-18
 「CLASKA」IF
 Tel & Fax 03-3713-9696
 営業時間10:00-20:00(木曜定休)

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。