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あなたも虜になる ビアデットコリー!

『めずらしい犬種を飼いたい』シリーズ第2弾。今回はビアデッドコリーのブリーダー・澤端典子さんに話を聞きました。澤端さんは仕事で訪れたミラノでビアを見て一目惚れ。ブリーダーの道に!

執筆者:坂本 光里

人間に近い仕草や表情が可愛い、“口髭のコリー”の魅力



今回は、わたしがまだドッグショーの世界にのめり込んでいたころの旧知の友、澤端典子さんを埼玉の越谷で開かれたクラブ展に訪ねました。この日は、彼女の自慢のベビーが出陳するということもあり、そのオーナーさんや彼女の犬舎「MOON BREEZE」からビアをもらい受けた方々が応援に駆けつけていました。

澤端さんの本業はファッションデザイナー。その関係もあってよくヨーロッパには行くのですが、たまたま仕事でミラノを訪れたときに初めてビアを見て、その愛らしさにたちまち虜に。それからこの犬種を独自に調べ、最初の一頭は日本のブリーダーさんから購入しましたが、その後はアメリカのブリーダーさんと交流を持って、ラインブリード(※文末を参照)を始めたそうです。
「ビアはもともと英国(スコットランド)が生まれ故郷なんですが、わたしの場合はアメリカの2つの犬舎と密に連絡をとって、2年に1度の割合で交配をして、よりスタンダートに近い作出に心がけています」(澤端さん)


ビアは♀の成犬で22~23キロ、体高は53~56cm。♂は26~27キロで体高は51~53cmになるそうです。色は、ブラック、ブルー、ブラウン、フォーンの4種類で、それぞれにホワイトマーキングが入ります(目・鼻・コートの色は同色でないといけない)。
もともとはハーディンググループに属する犬種なので、飼い主の指示をつねに待ち飼い主のそばにいることに喜びを感じる性格の持ち主なんですね。性格はおっとりしていてフレンドリー、他の犬種に対しても自分から攻撃することはなく、どちらかと言えばされる方だとか。澤端さんは、そんなどこか人間っぽいところのあるビアが大好きなのだそうです。その日、会場に集まったビアたちもみんな人なつっこくてヤキモチ焼き。ほんっとに人間っぽい。
「もちろん牧羊犬なので作業レベルは高い。ということはある程度の運動量は必要ですけど、それよりもつねに飼い主さんと一緒に行動することがいいんです。飼い主さんがいないと寂しくて寂しくて生きていけない…って犬。フレンドリーなのでファミリーで飼うのに適してますよ」(澤端さん)


 

毛も比較的超毛種のわりに抜けにくく体臭は少ない。手入れは基本的にブラッシングを中心に。皮膚はどちらかというと弱いのでブラッシングなどで新陳代謝をはかってあげるのがよいそうです。目もあまりよくない方(極度の近視?)なのでその点は気を付けてあげる必要があるとか。だけどそれ以外では、ほんとに飼いやすい、都会派向きの犬種といえるでしょう。

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