離婚の悩み、調停、弁護士その現実
離婚・カップルカウンセラーの岡野あつこです! 「離婚をする」「離婚をした」と、言葉で言うのは簡単です。「バツイチになっちゃいました! 」なんて、軽く報告する人もいるでしょう。でも、それは報告される側に気を遣ってそんな風に無理して明るさを装っているのかも知れません。離婚が軽いわけはないのですから。私は「離婚カウンセラー」をなりわいとしています。この職業を始めた動機は、自分自身の離婚です。夫の不倫に悩み苦しめられ、更に調停でも辛い思いをしました。弁護士は法に則った部分で解決への橋渡しはしてくれます。けれども、心の痛みまでケアはしてくれません。
自分と同じ様に苦しんで離婚をする人を、少しでも助けたいと思い今の仕事をやってきました。離婚は戦いです。戦いは、その行為自体勝敗に関わらず、お互いにとって痛みを伴うというのが哀しい現実です。でも、そこまで行ったら幸せになるためには、避けては通れない道であることも現実なのです。
離婚に悩む方へ離婚経験者からのアドバイス
離婚が成立した何人かの方々から、これから離婚に立ち向かうことになった方、離婚をするか悩んでいる方へ、1言アドバイスをいただきましたので、ぜひ参考にしてください。●離婚に至るまでの原因は、お互いにある。私は離婚を決める前までは、とても悩んだ。でも決断した後は相手を恨んだり憎んだりするのをやめた。それよりも早くお互いが新しい人生の第一歩を踏み出せるように、1つ1つ問題をクリアしていった。とにかく決めたらもう悩まないこと。よりよい離婚を目指すことだけ考えるのがいい。(41歳・女性)
●無理しない程度にがんばって。でも、経済的なことは、実家や他人に頼らないでがんばって欲しい。私は収入は少ないけれど、誰にも頼っていないので、自由に生きられて幸せです!(35歳・女性)
●本当によく考えた方がいい。離婚しても明るい未来はなかなかないと思う。経済的にも、子どもの教育面でも、再婚にしても全ての面で願うようにはいかない。夫婦には歴史があり、ふたりで積み上げてきたものが少なくともある。もし、少し考え方を変える事で、やり直せるものなら離婚と言う解決方法ではなく、やり直すという方法でがんばって欲しい。(45歳・女性)
●子どものことで離婚を思いとどまるというのは、やめた方がいい。私は子どものことを考えて5年我慢をしてしまった。不倫をして出て行き生活費もいれてくれなかった夫。いつかは心を入れ替えて帰って来ると信じていたが、それどころか愛人に子どもを産ませていたのがわかり、ようやく決心がついた。女性が人生をやり直したいと思ったら、少しでも若い方がいい。だから、どんどん行動を起こして離婚か続行か見極めるべき。(42歳・女性)
●十歳年下元モデルの妻は僕の自慢だった。でも、結婚したら家事はしない、カードで毎月○百万の浪費をする。夜家にいない。さすがにブチギレた僕。派手な美人より地味で家庭的な女性の方が、結婚するにはいいですよ。(39歳・男性)
●子どもにとって離婚はマイナスだっていう人は多いけれど、親の喧嘩を毎日見せるよりは、片親となっても一生懸命生きる親の姿を見せた方が絶対いい。(34歳・女性)
●子どもと離れ離れになるくらいなら、どんなに妻に不満があってもがんばればよかった。子どもの顔が見られない一人暮らしの毎日ほどキツイものはない。面接交渉権はあっても、元妻の意向次第で子どもに会えなくなってしまうということがあるということも知っておいてください。(37歳・男性)
●離婚した方が幸せになれる、と確信できたら離婚しましょう!(37歳・女性)
●自分の心を殺して生活するくらいなら離婚した方がいいです。(44歳・女性)
●世間は甘くない。単なる倦怠期なら離婚しないで!(36歳・女性)
●離婚したら生活費をいかにして稼ぐか? その忙しさの中、子育てをいかにちゃんとするか? この板ばさみで、大変な苦労を味わいます。専業主婦時代は、なんで女性が家事と子育ての役割を全て担うの? と不満でしたが、今では夫が稼いで妻が家事と子育て、というのは、合理的なシステムだったと思えます。とにかく大変です。夫が家事をしなくても、休みの日家族サービスしなくても、話し相手になってくれなくても、愛情表現してくれなくても、浮気の1つや2つしても、稼いでくれるだけで万々歳だったんだと、今では思えます。だからといって、あの頃に戻りたいとは決して思いませんが。本気で離婚したいのか、主婦の不平不満のうち、なのかよく考えてください。(40歳・女性)
●本当に辛い結婚生活でしたので、離婚できて幸せになれました!暴力夫に我慢しているのは愚かなことです。どんなに優しいときがあっても、暴力を振るう夫なら即離婚するべきです。(29歳・女性)
いかがでしょうか? 私は悩むだけとことん悩んで考え抜いて、自分自身どうしたいのか見極めて欲しいと思います。また、相談にのってもらい他者の意見を聞くことも大事ですが、身内はあなたの立場にたって話を聞いてしまうので、冷静な判断に欠けます。
アドバイスをもらいたい時は、第三者か中立的立場の人がよいです。自分が今まで見えなかったことに気付かせてくれたり、考え方が180度変換してしまうアドバイスをもらい、離婚せずに済んだということになる可能性もあります。
たった一度きりの自分の人生です。後悔しない道は何か? じっくり考えてから決断・行動してください。そして必ず幸せになりましょう!
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