☆準備期間1年、資本金100万円
● 離婚は結婚の数倍エネルギーのいる仕事です
「子供さえ引き取れれば、慰謝料も何もいらない。とにかく今すぐ夫と別れたい。」
私のところに相談に来る女性の多くはそう言います。
これを読んでいる人のなかにも同じような心境の人がいるのではないでしょうか?
しかし、私は「ちょっと待って」と言いたい。結婚するときだって、それを決めてからいくつもの段階を経て、入籍、新生活に入ったでしょう?
たしか芸能人だったと思いますが、離婚記者会見で言っていました。坂道を駆け下りるような軽やかさで結婚はしたけれど、離婚は険しい道を登るように疲れることだって。
つまりそれだけエネルギーがいるということです。まずそのことを認識してください。
「それでもやっぱり離婚したい」という気持ちが変わらず、その決意を固めたら、ここからが準備段階となります。
どんなに嫌いな夫でも、それが整うまでは何とか耐えて下さい。人間、目的のある我慢ならばできるものですし、するべきです。なぜなら、そういう我慢はあなたを強くし、離婚後の生活においても力を発揮するからです。
このように強く言いつづけるには訳があります。「子供さえ引き取れば、今すぐ」と言って離婚した人たちの何人かが不幸になっているのを実際に見ているからです。それも高い確率で。
● 最低1年は準備に当てましょう
まず、あなたが今「離婚したい」と思っているのなら、実行するのはその1年後だと考えてください。
もちろん、これは平均化された数字ですが、夫にその意思を伝え、別居に踏み切るまでだいたいそのぐらいはかかると考えた方がいいでしょう。主なケース別の準備期間は次の通りです。
★子供がいないケース
結婚10年未満(無職) 半年~1年
結婚20年未満(無職) 1年~2年
結婚20年以上(無職) 半年~1年
結婚期間にかかわらず(有職) 3ヶ月~半年
★子供がいるケース
結婚5年未満(無職) 半年~1年
結婚10年未満(有職) 半年~1年
結婚10年未満(無職) 1年~3年
結婚20年未満(有職) 半年~1年
結婚20年未満(無職) 1年~3年
結婚20年以上(有職) 3ヵ月~半年
結婚20年以上(無職) 半年~1年