動物保護になる！ 象とパンダのエコグッズ

動物保護につながるエコグッズとは？

エコグッズの中には環境に良いものだけでなく、動物保護につながるものもたくさんあります。そこで今回は、その中でも特に面白くて実用性もあるエコグッズとして、象やパンダのふんからできた紙を使ったグッズや、動物保護に取り組んでいるNGOのエコグッズを紹介します。

象のふんからできたプープ―ペーパー

「プープーペーパーミニノート」1,050円

最初に紹介したいのは、驚きのエコグッズ、プープーペーパーです。これはタイ北部の自然保護地区から集められた象のふんを原料とした紙。古紙は配合していない、100％自然素材からできたエコペーパーです。名前は英語で「うんち、ふん」のことをPOO（プー）と言うことに由来しています。

タイ北部で古来から伝わっている紙づくりの方法で手作りされており、紙の強度を高めるために桑やパイナップル、バナナの樹皮からできた繊維を加えることもあるけれど、約９割は象のふんからできています。

「プープーペーパーレターセット 」1,995円

このプープーペーパーを制作したのは、ザ・グレート・エレファント・プープーペーパー・カンパニーという会社。背景にあったのは、森林伐採で生息地が減ったり、象牙を目的として密猟で象の数が激減している現状。

そこで、創設者のマイケルが2002年に少量の象のふんから紙製品を作ったところ、多くの人の興味、関心を得ることができました。「もう少し安くなればより多くの人が買ってくれる」と確信したマイケルは努力を重ね、その結果ユニークな製品が多数できあがり、今に至っています。

「プープーペーパーグリーティングカード（メッセージカード）」525円

商品ラインナップは、ノート、ハガキ、グリーティングカード、アルバム、レターセット、ノートボックスなど多岐にわたります。デザインも色も自然の風合いを活かしていて、いい感じ。日本でプープーペーパーを販売しているナンディーファーム株式会社・窪美さんによると、気になるふんの臭いは「最初にしっかりふんを乾燥させ、水でふんをしっかり洗い流し、象の消化できなかった繊維だけの状態にしたうえで紙を作るので、臭いは全くない」とのことです。

象のふんの紙を買うことが環境・動物保護につながる

「プープーペーパー全６種類セット」7,980円

では、この製品はどんな点が環境保護や動物保護につながるの？ 環境保護への象牙と違い、象のふんを集めるには象を殺さなくて済むし、象がふんをするためにむしろ大量の食べ物と、それを生み出す豊かな自然が必要になります。つまり、プープーペーパーを作ることが象の保護と、住処である森などの環境を守ることにつながります。

それに加えて自然保護区や象使いの人たちから象のふんを購入することが、彼らの収入源になるのも大きな効果。さらに、この製品の売上げの一部は象の保護活動に寄付されています。日本でプープーペーパーを売っているナンディファームからも、売上の５％をNPO法人野生生物保全論研究会（JWCS）の『ゾウ保護基金』に寄付されます。購入することが、象たちと、住処である森の保護につながるのです。


ユニークさも、エコグッズとしての完成度も、動物保護への取り組みもばっちりのプープーペーパー。最近では姉妹品としてパンダの保護につながるパンダプーグッズも販売されています。オンライン通販などで買えるので、まずは試してみてください。