私立大学は首都圏や関西圏の大学ランキング上位校は難化し、その他の大学との格差がさらに拡大しそうだ。一般に新設学部の開設や、従来の学科を改組改編すると志願者が増える。するとその大学の他の学部学科でも志願者が増える現象が見られる。また前年に志願者が減少した学部学科も翌年増加傾向が見られる。
私立大学間格差は更に広がるか?
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予備校の講師間の話でも慶応義塾大は難化するだろうと話題に上っている。私立の間での志願者の動向ははっきり二極化している■首都圏
東京大の前期シフトによって、私立の併願校である早稲田大、慶応義塾大への併願者が増加すると考えられている。特に慶応義塾大は2008年からの薬学部開設でかなりの難化を予想。
青山学院大は総合文化政策学部、社会情報学部の開設によりかなり難化するだろう。中央大は生命科学科を開設、明治大は国際日本学部の開設、法政大のグローバル教養学部、理工学部、生命科学部の開設、立教大の異文化コミュニケーション学部の開設で人気を集めると思われる。
■関西圏とその他の地域
同志社大の生命医科学部・研究科、スポーツ健康科学部の開設、理工学部の改組再編、関西学院大の人間福祉学部開設、立命館大の生命科学部、薬学部の開設によりかなりの志願者増が予想されている。2007年に志願者数が過去最高の10万人を突破した関西大は現状維持かやや微減か。京都産業大はコンピューター理工学部の開設、甲南大は知能情報学部の開設で志願者増が見込まれる。
受験生に人気の高い金沢工大はバイオ・化学部、情報学部を開設する。更に人気を集めそうだ。西南学院大は文でリスニングを廃止し志願者増の予想。
大学の難易度予想はあくまでも予想である。もちろん自分の成績と希望とする大学学部を十分考慮してほしい。一生でこれほど重要な選択はないのだから。
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2008年主要私立大学受験動向(早稲田など)