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慶応ですら地方に出向く、AO入試の現実(2ページ目)

12月末までに、受験生のおよそ半数がすでにAO入試や推薦入試で大学が決定しているという現状。慶応ですら地方に学生を採用しに出向いているのだ。この現状を分析し、お勧めできるかどうかお教えします。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

AO入試、推薦入試の抱える問題点

現実に多くの学生を確保するために行われるようになっているAO・推薦入試は、生徒の学力低下という問題も生み出しているようである。

以前特集した同志社女子大学でも、学部から入試で入ってくる生徒とは別に、AO入試の合格者を対象に、2003年度から合宿形式の学習を続けている。英語の通信添削や学科ごとのリポート提出など、「宿題」も課して、入学式が始まる以前に学力を一定レベルまで上げて置くように対処している。

このように細かな対処が出来ている場合はよいが、そのまま授業が行われてついていけない場合も多く、大学側も苦慮している例も多いと聞いている。大学は量だけを考慮せず、質の向上も考慮しなければならない時代に来ているのは明白である。

AO入試、推薦入試を積極的に受けるべきか?

もし、自分の希望する大学で選抜基準に達すると思われる場合は、積極的に受験することをお勧めしたい。入試自体が11月には終わってしまい、後の期間を他の学習や高校生活の充実に振り向けることが可能であるからだ。高校によって指定校制度になっている場合もあるので、担任とよく相談される方がいいでしょう。しかし、AO入試の場合、学校によらず広く生徒を集めたいと言う例が多い。立命館大学でも一般の有名校ではない生徒が合格した例も多く見ている。

実際、小論文と面接だけを課している大学が多く、その対処さえ誤らなければ、確実に合格も出来るという点で実際の入試よりかなりストレスが少なくなる。ポイントは、その大学が要求する学生がどんな生徒なのかを知ること。社会問題を意識している学生を求めているのかといった対策を立てる必要があるので、担当の教諭・予備校の進学担当者に必ず一度相談してください。



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