額縁庭園って何でしょう?


庭園の風景が壁にはめ込まれた絵のよう。建具が額縁の役割をしています

大原の宝泉院は「額縁庭園」と呼ばれています。耳慣れない言葉ですが、実際に行ってみると、その意味はすぐにわかります。建物の中の柱などが額縁の役目をして、庭園が絵のように見えるのです。このように、建物内から眺めることを前提で計算されて造られているのが、日本の庭園の特徴です。

たまたま好天だったので、背後の山がよく見えませんが、もう少し光の少ない日は山がきれいに透けて見えます

竹の向こうの大原の山も借景となっています。実はこの寺と山の間にはバスが走る道路があるのですが、それをまったく感じさせないのも、日本庭園の計算のひとつです。

五葉の松

近江富士をかたどった樹齢700年の松の木です。京都に三つある著名な松のひとつだとか。

見事な枝ぶりが織り成す光と影が美しい


水琴窟は、サイフォンの原理で造られています

水琴窟

サイフォンの原理を利用して造られた、伝統的な日本庭園のしつらえです。この仕組みを発明したのは、江戸時代に数々の日本庭園を造った小堀遠州とされています。この下にある甕に水が落ち、妙なる音がします。耳を近づけてよく聞いてみましょう。


囲炉裏の部屋は、光と影が美しい落ち着く空間です

囲炉裏の部屋

お寺には珍しい囲炉裏のある部屋です。混んでいるときは無理ですが、雨の平日の午後などは、庭を見ながらゆっくりここで過ごすのもいいですね。日本の美の真骨頂は、陰影にあります。


宝泉院の拝観料には、抹茶とお菓子が含まれています
■宝泉院
・所在地:京都府京都市左京区大原勝林院町
・交通・アクセス:JR京都駅→京都バス大原行きで1時間、または京阪電気鉄道三条駅→京都バス大原行きで40分、バス停:大原下車、徒歩15分
・地図:Yahoo!地図情報
・拝観料 800円(抹茶とお菓子つき)


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