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祭壇の違い、説明されてもわからない(2ページ目)

葬儀の光景は?と聞かれたとき、まず思い浮かべるのが祭壇。中央にどっしりと構える祭壇は葬儀の象徴のよう。しかし今のような形になったのは戦後になってから。昔は小机に仏具が置いてある程度だったのです。

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

値段の違いは?

見ただけでは違いがわからない祭壇。
見ただけでは違いがわからない祭壇。「使いまわし」のイメージが先行して白木祭壇の人気は下降気味。
祭壇をじーっと見たことありますか?ほとんどの人が「ない」と答えるでしょう。「〇〇さんの葬儀の祭壇は立派だった」「〇〇さんの祭壇はいまいち……」という感想さえ出ないほど、祭壇に注目している人は少ないと思います。実際に葬儀社からパンフレットを提示されて、祭壇の説明を聞いてもどれを選んだらいいかちんぷんかんぷん。選ぶ段階になって、結局最後に出るのは「一般的にはどれくらいの大きさなんでしょう?」という言葉。そうなると業者が勧めるのは一般的よりワンランク上の祭壇。「こちらのほうは供物にメロンが付いています。」「祭壇に袖が付いて見栄えが良くなります」……と言われるがままに決めてしまうケースも多いことでしょう。

最近は「不透明な葬儀費用」のイメージから脱却しようと、祭壇の内容や料金を明示している業者が増えてきました。それ自体は良い傾向ではありますが、プロでさえ見分けがつかない祭壇をの良し悪しを、一般の人がパンフレットや写真を見ただけで理解できるはずがありません。

そのため料金設定は「〇〇万円の葬儀コースなら〇尺〇段の祭壇」とコースによって大きさが決められている場合が多いようです。

気をつけておきたいのは、〇〇万円の葬儀コースの中に含まれているものは祭壇だけではないということ。その中にどのような備品やサービスが含まれているかチェックしておくことも必要です。

例えば、60万円コースの中でどのようなサービスが含まれているか、A社とB社で比較してみます。

(A社)
「6尺4段祭壇」「人件費」「棺」「火葬費用」
(B社)
「5尺3段祭壇」「人件費」「受付備品」「ドライアイス1日分」「寝台車1回分」「枕机」「後飾りセット」

同じ60万円コースなのに、祭壇のサイズも違えば、含まれている項目も全く違っています。これではどちらがお得なのかわかりません。

A社とB社、まずは同じ土俵に立って見積りを出すことが必要ですね。必要な備品をすべて出し、返礼品や料理、火葬費用などもすべて含めた見積書をもらったうえで、A社とB社の違いを比較検討することになります。


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