大きさや形も違う盆提灯。その違いとは

お盆の提灯の形を大きく分けると、上から吊り下げるタイプと、床に置くタイプがあります。使用方法が異なるわけではありませんので、どちらを選んでもかまいません。地域性あり、その地域独自の形をしたタイプもあります。


●大内行灯(おおうちあんどん)
大内行灯
大内行灯のように置くタイプなら吊るす場所がない家でも大丈夫。住宅事情により小型タイプも人気があります。

三本脚がついた置き型提灯のことをいいます。リーズナブルなものから高級品までさまざまあります。本漆で美しい蒔絵を施したものなどは芸術品としても見ごたえがあります。

●回転行灯
形は大内行灯と同じです。明かりを灯すと、火袋の中の筒の絵柄が熱によって回転し、絵柄が回って見える美しい提灯です。回転行灯は見た目が華やかなわりには、素材がプラスチック製で火袋の絵柄もプリントのため、価格がリーズナブルで人気があります。

●御所提灯(ごしょちょうちん)
御所提灯
御所提灯は御殿丸・御天丸ともいわれています。

上から吊り下げる卵形の提灯です。御所提灯には絵柄の入ったものと、無地の新盆用の白い提灯があります。

●住吉
上から吊り下げる円筒型の長細い提灯です。

●霊前灯
雛人形に添えられる”ぼんぼり”に似た形もあれば、明かりを灯すと泡がプクプクと出てくる幻想的なバブル灯もあります。

●インテリア灯
仏壇と花あかり
現代仏壇「Yagiken」が提案する盆提灯。蓮の花をモチーフにデザインされています。
【協力】Yagiken
現代の住宅事情、インテリアに合わせたモダンなデザインの盆提灯も人気があります。


価格の違い

●値段の違い
値段の違いは材質の違いが大きく影響します。
柄や足の部分にほどこされた漆の質や、蒔絵などによっても値段が違ってきます。

●脚の材質
木製かプラスチックかによって異なるだけでなく、塗装方法によっても価格が異なってきます。
  • 材質……木製とプラスチックがあります。木製の場合はどのような素材の木を使用しているかによっても違います。
  • 塗装……漆の種類は本漆とカシュー漆(人工漆)があります。蒔絵が描かれている場合はさらに値段がUPします。蒔絵は沈金の場合もありますが、簡単に印刷されただけの場合もあります。
  • 塗装方法……漆は何度も磨いで磨かれたもののほうが高くなります。一度塗りの場合は当然割安です。

●火袋(ひぶくろ)
火を入れる場所のことを火袋と言います。
  • 火袋……ビニロン、和紙、絹張りがあります。和紙より絹張りのほうが高級感はありますが、ぼんやりと映し出される和紙の光のほうを好む方もいれば、シャープな光を放つ絹張りを好む方もいますので、どちらを選ぶかは人それぞれ。和紙と絹の二重張りの火袋もあります。最近は安価で丈夫なビニロン製も数多く出回っています。
  • ヒゴ(枠組み)……火袋の基盤となるのがヒゴ。現在は針金が一般的となっていますが、竹ヒゴを用いた手作りの火袋は職人の技が光ります。ヒゴが細く、巻きの目数が多いほど高級品となります。
  • 絵柄……火袋には草花や季節の風物詩をあらわした絵が描かれます。この絵が印刷かすり絵か手書きかによって値段が変わってきます。

●房
提灯の下に下がっているものを房と言います。
  • 材質……合成繊維か正絹かによって価格が異なります。

    ●口輪(くちわ)
    提灯の上下に付く輪のことを口輪と言います。
  • 材質……口輪は、檜や杉の薄い板を張り合わせて作ったものが高級品となります。安価な場合は紙製やプラスチックになります。


    最後に、盆提灯に関するQ&Aをお届けします。次ページへ。