仁王門
圓教寺の境内はここ仁王門から
書写山圓教寺は、標高371mの高地にあり、平安時代の康保3年(966)に性空上人によって開かれた天台宗の名刹。上人の徳を慕って天皇や法皇、貴族が多く訪れたほか、多くの僧侶の修行道場として栄え、「西の比叡山」とも称されています。現在は、西国三十三霊場の二十七番札所として多くの参拝者が訪れます。


摩尼殿
岩山の中腹に建てられた摩尼殿
志納所を過ぎ、右手の表参道である東坂を歩いていくと、道の両脇に西国三十三霊場それぞれの本尊仏である観音菩薩の青銅像が安置されていました。緩やかな登りの東坂を10分ほど歩くと、仁王門が現れます。明治維新までの書写山は女人禁制だったため、女性が仁王門をくぐることは叶わなかったそう。仁王門から10分ほど歩いた先にいよいよ摩尼殿が見えてきました。


摩尼殿
壮大な掛造りに目を奪われます
石段を昇るごとに壮大な建築が眼前に迫ってきます。岩山の中腹に造られた観音堂は、京都の清水寺と同じ掛造り(舞台造り)が採用されています。元禄元年(970)に創建され、性空上人が桜木を生木のまま彫り上げたといわれる如意輪観音が御本尊。国登録有形文化財に指定されています。


参道
木々に覆われた参道は涼やかです
摩尼殿の舞台に座って少し休んだあと、さらに奥へと進みました。辺りは徐々にうっそうとした木々に覆われてきて、お陰で汗がすーっと引いていきました。いい森林浴になります。


大講堂
室町時代に建てられ昭和31年に解体修理された大講堂
摩尼殿からさらに5分ほど奥へ進むと、3つの堂に囲まれた開けた場所に出ます。右手にある大講堂は寛和2年(986)に創建された圓教寺総本堂。衆僧の学問と修行の場として栄えたところです。


食堂
上下に開閉する格子戸が特徴的な食堂
そして正面に立つのが修行僧の寝食のための食堂。長さ約40mに渡る二階建ての建物で、窓にはまった格子戸が特徴的でした。中には写経に没頭する女性の姿も! 風通しのいい空間で、時間があれば私もトライしてみたかったです。そして左手に修行道場である常行堂が立っていました。


開山堂
静寂に包まれた開山堂
3つの堂からさらに2分ほど歩いた最奥に、性空上人を祀る開山堂が現れます。寛弘4年(1007)に創建され、現在のものは江戸建築です。


力士像
険しい表情をした力士像
軒の角を支えるかのように左甚五郎の作とされる力士像が残されています。ただし北西の力士のみ、あまりの重さに耐え切れず、逃げ出したといわれています。

境内は広く勾配もあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴で訪れましょう。参道は深い緑に包まれて涼やかでした。秋の紅葉も美しいそうです。次ページでは帰り道で見つけた美味しいモノをご紹介します。

書写山圓教寺
・住所:兵庫県姫路市書写2968
・TEL:079-266-3327
・公開:8:30~18:00(春季~秋季、日祭日は延長あり)、8:30~17:00(冬季)
・料金:拝観料300円、宝物館200円
・交通(電車):JR姫路駅から書写山ロープウェー行きバスで25分、終点下車、ロープウェーで4分、山上下車、徒歩20分