東京最旬アートスポット、国立新美術館へ(2ページ目)

天空のレストランで日本初上陸のフレンチを

まるで天空のレストラン！　「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」

エスカレーターで3階に上ると、さきほど1階で目にした逆円錐形コンクリートの上部がレストランであることが分かります。「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、フランス・リヨンで40年以上三ツ星を維持し続ける「レストラン ポキューズ」のオーナーシェフ、ポール・ボキューズ氏によるブラッスリーの世界初出店。リヨンに5軒のブラッスリーをもつものの、リヨンを出たことのないブラッスリーが、満を持して海外進出を果たしたのです！　世界的にも注目度の高いレストランと言えるでしょう。

テーブルにセットされたナフキンにもロゴマークが！　リヨン店同様にボタンホールも付いています

こちらでは、リヨンのブラッスリーの味をそのまま受け継ぐ、リヨン地方を中心とした郷土料理主体の伝統的なフランス料理が味わえます。特にランチは比較的リーズナブルに味わえるとあって、連日行列を作る人気ぶりです。何を隠そうこの私も、2時間待ってようやく席に着くことができました。

サーモンのタルタル。レモンを搾り、クリームチーズと一緒にいただくと美味

でも、待つだけの価値が充分にありました。前菜・スープ、メイン（肉・魚）、デザートがそれぞれ3種から選べるプリフィクススタイルで、この中から2品チョイスで1800円、3品チョイスで2500円。前菜＆メイン、メイン＆デザート、両方の選択肢があるのもうれしいですね。ガラスカーテンウォールからは自然光がたっぷり入り、窓の向こうには六本木ヒルズや東京タワーを一望。まるで天空のレストランといった趣です。

ポール・ボキューズ氏が愛してやまない、仔羊のナヴァラン。たっぷりのった温野菜は、肉汁の溶けたソースに絡めていただきました

私は前菜にサーモンのタルタル、メインに仔羊のナヴァラン、デザートにイチゴのデザート カルディナル風をチョイスしました。特にメイン料理の仔羊のナヴァランは、ポール・ボキューズ氏が大好きな伝統の料理のひとつだそうで、リヨンの本店でも同じメニューが味わえます。柔らかく煮込んだ仔羊が口の中でとろける美味しさ。温野菜もたっぷりなので、女性にはうれしいですね。どの皿もしっかりボリュームがあり、満足のいく内容でした。

甘酸っぱいイチゴとラズベリーソース、そしてバニラアイスクリームの中に隠れたメレンゲがマッチ。イチゴのデザート カルディナル風

こちらのレストランへは入館料なしで入れるので、レストランのみの利用も可能です。また、中間クローズがなく美術館閉館後22時まで営業しているので、ディナーに利用するのもオススメ！　きらめく夜景が広がるディナータイムは、昼間の印象とはガラリと変わり、しっとりとした大人の雰囲気に包まれます。


「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」
・TEL：03-5770-8161
・営業時間：11:00～22:00（21:00LO）※ランチコースは14:00LO　※19:30以降は予約可
・定休日：火曜

館内にはこの他に、雰囲気の異なる3ヵ所のカフェが用意されているので、その日の気分で使い分けてみたいものです。

いかがでしたか？　食空間も充実した新しいタイプのアートスポット、グルメな女性でも充分満足できること間違いナシです。「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、ランチタイムなら気軽に入れるので、ひとりランチもOK。ランチの後に地下のミュージアムショップへ立ち寄るのもオススメです。うららかな春の一日、アートな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか？