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素朴な日常風景に触れる香川直島の旅 後編

直島第2弾は素顔の直島の表情にズームアップ! 散歩が楽しい町並みや、居心地のいいカフェ、絶品うどんが味わえるうどん屋さん、懐かしさいっぱいの旅館など、瀬戸内海の小さな島の日常風景をご紹介します。

塩田 典子

執筆者:塩田 典子

一人旅ガイド

前回、香川県直島で展開されているアートプロジェクト「ベネッセアートサイト直島」についてご紹介しましたが、今回は素顔の直島の表情にズームアップしたいと思います。アート観賞を目的に訪れる人たちが、もしかしたら見過ごしてしまいそうな、直島の日常風景……。

でも、ぜひ島内を歩いてみてください。緩やかに流れる、瀬戸内海特有の時間や空気を肌で感じることができ、いつしか疲れた心も安らいでいくことでしょう。

ユニークな表札が彩る本村地区

玄関
本村地区の家々の玄関先にある屋号表札。デザインも可愛らしいです
散策するのにオススメなのが、家プロジェクトが集まっている本村地区です。この地区を歩いていると、通りの名前を表示した小さな看板や、いくつかの家の玄関先にある風変わりな表札が目に付きます。これは屋号表札と呼ばれ、苗字とは別の、古い家が持つニックネームだそう。「おおみやけ」、「とおべえ」など、ユニークな名前が連なり、見ていて微笑ましいものです。

玄関
ベンチの上で眠そうにしていた白いネコを見つけて、思わずパチリ!
路地裏ではベンチの上で寛ぐネコを発見! この島にはなぜかネコが多く、あちらこちらで出合うことができます。人に慣れているようで、その場を離れようとしないので、あまりの可愛さに思わずシャッターを押してしまいました。

ゆるやかな時間の流れるカフェで一服

玄関
ゆるゆるとした時間が流れる「カフェまるや」の店内
本村地区の散策で歩き疲れたら、「カフェまるや」でひと息入れましょう。このカフェは「現代美術と古い町並みが同居するここ直島に、カフェを作りたい」と、直島の1ファンであった女性オーナーが、直島に移住して開いたカフェ。普通の民家を利用して、畳スペースにはちゃぶ台、板の間にはさまざまなデザインのテーブルとイスが置かれ、庭先のテラス席でも寛ぐことができます。

玄関
直島の思い出になりそうな「naoshima風かぼちゃプリンタルト」
メニューは「まるやのカレー」(600円)や、「とろり豚角煮丼」(700円)などの食事メニューから、「完熟バナナパウンドケーキ シナモン風味」や「オレオN.Y.チーズケーキ」(各350円)などの手作りケーキまであります。なかでも「naoshima風かぼちゃプリンタルト」350円は、草間彌生氏の作品「南瓜」を彷彿させる水玉模様がキュート! 直島ならではのケーキといえるでしょう。店内では、さまざまなアーティスト達による絵画や写真などの個展が不定期で開かれています。手づくりの料理やスイーツをいただきながら、アートを楽しむ。ついつ長居してしまう、とっても居心地のいいカフェでした。

カフェまるや
・住所:香川県香川郡直島町本村777
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:087-892-2714
・開館時間:11:00~18:00(LO17:00)
・定休日:不定休
・交通:農協前バス停下車徒歩2分

次ページでは、あまりの美味しさに感動してしまった、島唯一のうどん専門店と、今回宿泊させていただいた、趣のある古い日本旅館についてご紹介します。
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