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他府県からの列席者必見! 名古屋の結婚式(2ページ目)

とかくハデといわれる名古屋の結婚式。お色直しが3回、引き出物がやたら重い‥‥などと言われるが、実際のところはどうなのか? 他府県からの列席者が知っておきたい、今ドキの真・名古屋の結婚式事情。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

ゼクシィ編集長に聞く 真の今ドキのなごやんウエディング

『ゼクシィ東海版』開編集長
「名古屋に赴任して2年ですが、いわゆるベタでドハデな式には出会ったことがありません」と『ゼクシィ東海版』 開大輔編集長
まずは結婚式のことならココに聞け! 結婚情報誌の『ゼクシィ』です。同誌東海版の開(ひらき)大輔編集長に、「ゼクシィ東海版 結婚トレンド調査2007」のデータをもとに近年の傾向を解説してもらいました。

「データを見る限り、名古屋が特別ハデとかお金をかけるとか、突出した特徴は見られません」

何と! いきなり「名古屋ハデ婚伝説」を爽やかに否定する開編集長。その根拠は次のようなデータです。

・結婚費用(結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用総額)は416万円で全国平均414万円とほとんど差がなく、全国15エリア中8位(1位は「茨城・栃木・群馬」エリアの460万円)
・うち挙式・披露宴費用にしぼっても310万円と全国平均319万円を下回り、エリア別では全国11位。
・上の挙式・披露宴費用が少ないのは招待客人数が61人と少ないから。全国平均76人を15人も下回る


結婚式費用は意外と平均的。ただし、総額が多くないからと言って中身が地味かというと、決してそうではないとのこと。

招待客1人あたりにかける費用は5・5万円と全国平均4・8万円を上回り、北陸地方と並んで全国トップ。金額が高くなるのは、披露宴のお料理代にたくさんお金をかけるから。つまり、列席者の方々に十分なおもてなしをして満足してもらおうという意識が強いのです」(開編集長)。

対するご祝儀額は 「友人・同僚」=3万円 「上司」=3・8万円 「親族」=6・4万円 「恩師」=3・6万円 。これは「関東より1000円ずつ高く、関西より1000円ずつ安い」(開編集長)という程度でごく平均的な金額だそうです。

さらに「引き出物は3品で当たり前。カタログギフトだけというケースはめったにない」とのこと。つまり、列席者からすると、名古屋の結婚式は実に“お値打ち”に感じられると言えます。

「その他の傾向としては、まずゲストハウスのニーズの高まり。それにともない、個性的でこだわった演出、サービスが実現できるようになった。ただし、これは全国的な動きでもあります。名古屋らしい特徴と言えるのは、ご両親の金銭的援助の多さ。援助があった人の総額は204万円と全国平均182万円を1割以上上回ります。その分、ご両親の意見も尊重されやすいので、あまり斬新な演出は却下されたり、昔からの習慣にもとづいて引き出物の数が一品多くなったり、日取りが重視される傾向は強いといえます」

こういう事情もあって名古屋での結婚式は大安・吉日に集中する傾向にあるため、適齢期の友人が多い方は、これからの季節、スケジュールの調整に注意する必要があるかもしれません。

嫁入り道具大手破産でガラス張りトラックも伝説に‥‥?

また、嫁入り道具用のガラス張りトラックですが、所有していた服部家具店が何と今年4月に破産! 寂しい限りですが、婚礼家具の老舗の倒産も、名古屋のハデ婚の下火傾向を象徴しているのかもしれません。(ちなみによく似た名前の「服部家具センター」はやはり名古屋に本社がありますが別会社。こちらにはガラス張りトラックはないそうです)

□1ページ‥‥いわゆる名古屋挙式とは?
□3ページ‥‥人気式場に聞く人気の演出や列席者へのアドバイス
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