ゼットン・稲本社長に聞く! タワーレストランの挑戦
「名古屋から全国へ、さらには世界へ発信できるタワーレストランにしたい」と語るZETTON・稲本健一社長 |
同社にとっても、今回のプロジェクトには、単にひとつのお店を作るという枠には収まりきらない並々ならぬ想いがあったようです。その心意気を稲本健一社長にうかがいました。
筆者 「テレビ塔は、2011年のアナログ放送終了と同時に電波塔としての役割を終えることが決まっています。つまり、もうお役御免ということで、取り壊し論もありますね」
稲本 「そうなんです。でも、名古屋の人にとってテレビ塔はシンボル。栄の街からあのタワーがなくなってしまう景色は想像できない。そこで、2011年に放送各局が退去した後も、レストランや観光タワーとして収益が確保できていれば、取り壊そうなんて話も立ち消えになるだろう、と考えたんです」
筆者 「タワーって、シンボルと言いつつ何となく場末感があって、テレビ塔も観光地としてはもう長らく過去のモノでした。私も最後に昇ったのは20年近く前。その時でも既に、『今さらテレビ塔なんて…』とちょっと気恥ずかしかったですから」
稲本 「私ら30代40代以上は、絶対に一度は昇ってるんです。でも、10代20代の中には昇ったこともない、という子が少なくない。だから、もう一度みんなの足を、意識を、テレビ塔に向かせたいんです」
筆者 「本格的なタワーレストランはありそうでなかった。どこかお手本にしたところはあったんですか?」
稲本 「エッフェル塔のジュール・ヴェルヌは何度か足を運びました。ここはトム・クルーズがプロポーズしたことでも有名になり、今やいつもカップルで満席なんですよ。ちょうどテレビ塔を囲む久屋大通公園は、パリのシャンゼリゼ通りをモチーフとしていて、共通点もある。THE TOWER RESTAURANT NAGOYAも、そんな大切な想い出作りのための場として愛される存在にしたいですね」
筆者 「稲本社長はかねがね『街のランドマークとなる飲食店を作りたい』とおっしゃってきましたが、今回はその究極ですね。まさしく名古屋で一番のランドマークをレストランにしてしまった。あとはもう、名古屋城しかないじゃないですか」
稲本 「あはは! いや~、さすがに名古屋城は無理でしょう(笑)。まずはテレビ塔で目一杯ガンバリますよ!!」
そんなワケで、我らが名古屋のシンボルの未来は、この「THE TOWER RESTAURANT NAGOYA」に懸かっている、と言っても大げさじゃないんです。
名所復活に向けて大変身を遂げたテレビ塔に、皆さん是非とも「お上り」してください!
THE TOWER RESTAURANT NAGOYA
・ 所在地:名古屋市中区錦3-6-15
・アクセス:地下鉄栄駅・久屋大通駅から徒歩5分
・ TEL:052・951・3505
・ 営業時間:11時半~14時半、17時半~24時(ラウンジは11時半~深夜2時、日・祝日は24時まで)
・ 定休日:無休
・Yahoo地図情報
名古屋テレビ塔
・ 料金:展望料金=大人600円、小人300円、シニア500円
・ 営業時間:10時~23時
・ 定休日:無休