世界初の屋外型民族博物館。
広~い園内で各国の衣食住を体験
「愛・地球博(愛知万博)」に名古屋中が沸いていたのが、もう1年前後も前のこと。月日のたつのは早いものです。「世界の文化に興味を持ち、海外の人との交流の機会にする」。これが万博の大きな意義のひとつでしたが、去年の開催期間中にふと思いました。
「だったらリトルワールドこそ、ずっとやってる万博じゃないか」。
エキゾチックな風景の連続はまさに1日世界旅行 |
そうなんです。愛・地球博が終わっても、ここ愛知県には、終わらない万博「リトルワールド」があるのです!
「野外民族博物館リトルワールド」は、世界初のアウトドア型の民族博物館として昭和58年にオープン。愛知県犬山市と岐阜県可児市にまたがる広~い丘陵地全体がミュージアムになっていて、そこに世界各地の民家30棟以上が移築・復元されています。エキゾチックなミクロネシアの家、カラフルなアフリカの家、メルヘンチックなヨーロッパの家など、建築様式の多様さはそのまま世界の文化のバラエティさを表しています。
バリ島の家には民族衣装や軽食・民芸品の売店も |
そして、「衣・食・住」の生活の3要素をちゃんと体験できるのが最大の魅力。家の中に上がることも、各国の料理を味わうことも、レンタル民族衣装でコスプレ体験することもできる。さらに、サーカスや大道芸、楽器演奏のワークショップが開催されたりと、五感で世界の文化にふれることができるのです。
食道楽世界一周に出発!
ワニバーガーに激うま台湾うどん
ワニドッグ600円は意外と淡白で食べやすい。他にワニラーメンなどもあり |
まずは軽く一品、と「スナックプラザ」のワニドッグ600円を缶ビールと一緒に。名前の通り、パンにはさんであるのはワニのお肉。白身魚と鶏ささみの中間のようですが、ぷりっとした脂身もあり、これがワニらしさといったところでしょうか。意外やクセのない淡白な味で好き嫌いなく食べられます。
本場の麺職人・盛(セイ)さんが作る台湾刀削麺550円。取材時食べた中で一番のお薦め! |
お次は屋台村の「台湾小館」。ここでは名物の台湾刀削麺(とうしょうめん)を。刀削麺とは、麺生地の固まりを平たい包丁でシャッシャッとそぐようにして切る中国山西省の郷土料理。切った麺を勢いよく飛ばして、そのまま鍋に飛び込ませるというパフォーマンスでも楽しませてくれます。麺は形も太さも不揃いですが、食感はもちもち。透明感のあるさっぱりスープには、ピリ辛の特製ミンチがたっぷり。こりゃ、街中で出しても繁盛間違いナシ! これで550円とは「謝謝(シェイシェイ)」です!
意外や親しみやすいペルー料理。
ドイツのビール・ソーセージは超定番
この後、しばらく徒歩。一周2・5kmもあるので、移動しながら自然に腹ごなしできるのもポイントです。エル・パティオのチュペマリスコス650円。魚介たっぷりで日本人好みの味 |
ドイツ・バイエルン州の村の屋台のソーセージ500円と生ビール600円 |
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