名古屋の観光・旅行/名古屋の珍スポット

名古屋を代表する珍スポット、五色園へ!!(2ページ目)

名古屋を中心とする東海地方は珍スポットの宝庫。とりわけ目立つのが等身大のコンクリート人形が無数に立ち並ぶ施設。なぜ名古屋には人形パークが多いのか?代表的施設、五色園でそのルーツを解き明かす!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

五色園人形の兄弟が全国各地に(?)

人形スポットの父・浅野祥雲さん
生前の浅野祥雲さん。実物大コンクリート製人形という独自の作風で各地に作品を残した。
さて、実は名古屋近郊には、この五色園に類似するコンクリート像立ちまくりの施設があちこちにあります。岐阜県関ケ原町の「関ケ原ウォーランド」しかり、愛知県犬山市の「桃太郎神社」しかり。どれもリアルとはビミョ~に距離のある味のある表情をたたえ、しかもかなりハデな色彩でペインティングされているのが特徴です。

もう10年ほども前のことですが、筆者はこれらの施設の人形の作者について調べたことがあります。すると、先の3施設の人形はすべて同じ人が作っていると判明。その時に既に故人だったのですが、作者は浅野祥雲という名古屋の方でした。

作られたのが何十年も前なので、それぞれの施設に尋ねても詳しいことを知る人がいなかったのですが、八方手をつくした結果、ついに祥雲さんの自宅を突き止め、娘さん姉妹にお話を聞くことができました。

驚いたことに祥雲さんはプロの造形作家などではなく、ほとんど趣味のようなスタンスであの人形たちを作っていたそうです。そして、お家の玄関横にはやはり2mはあろうかという立派なスサノオノミコト(須佐之男命?)の像が立っていたのでした。

祥雲さんは、他にもいろいろな施設から依頼され、同様のコンクリート像を作っていたそうです。そして、それらは名古屋近郊のみならず、関東やさらには中国にも運ばれたとのこと。(実は、最近また愛知県内某所で祥雲さん作品らしき像を発見。現在、詳細を調査中です。こちらも機会があればまたレポートします)

皆さんも旅先で気になるコンクリート像を見つけたら、作者が誰かを尋ねてみてください。ひょっとすると、それも「東海珍スポットの父」浅野祥雲さんの遺した足跡のひとつなのかもしれません。

五色園
・住所:愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932-31
・交通・アクセス:東名高速名古屋ICから車で10分
・地図:Yahoo地図情報
・電話:0561・72・0006
・開園:8時~17時
・休園:年中無休
・料金:入園無料
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