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驚異! 噂のインド式数学とは?

「インドでは20×20までの九九がある」といううわさを耳にしたことがありませんか。インド式数学では、3けた同士のかけ算さえも暗算でできてしまうのだとか。今うわさの“インド式数学”に迫ります。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

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インドってどんな国?

タージ・マハルが代表的建築物のインド。人口も11億を越え、超大国への道を邁進
インドは、南アジアに位置する連邦共和国で、首都はニューデリー。イギリスの植民地だったことから準公用語として英語が使われています。人口は11億人以上(2005年)、中国に次いで世界第2位。カースト制度と呼ばれる身分制度の影響が今でも残っており、貧富の差や階層格差が大きい国でもあります。

「0(ゼロ)」の概念を応用したのがインドとされ、今でも数学教育に力を入れています。インドのIT技術者は、その専門性だけでなく英語力も評価され、世界中から注目されています。

4けたのひき算もスラスラ計算

「1000-725」の計算では、「一の位の『0-5』はできないから、十の位からかりてきて……」と計算しますね。

しかし、インド式はちょっと違う。まず、ひかれる数の「1000」を「1」と「999」に分けてしまいます。そして、「999」から「725」をひきます。
1000-725
=(1+999)-725
=1+(999-725)
=1+274
=275

なるほど、これだと「ひけないから、となりの位から借りてきて……」というわずらわしさがありません。

小学生の大半が、一度は繰り下がりのあるひき算でつまずくと言われています。このつまずきは世界共通のようです。ましてや4けたもあるひき算では、多くの子がつまずくのもうなずけます。例えば、「5671-1725」のひき算では、日本式の筆算で計算すると、このようになります。
日本式の筆算でも、繰り下がりのあるひき算を避けて通れない
日本式の筆算でも、繰り下がりのあるひき算を避けて通れない

これだと、「11-5」や「16-7」のような繰り下がりのあるひき算が出てきてしまいます。

>>次は、インド式なら「4けたのひき算」も暗算でできる!>>
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