高校受験/高校受験に向けた親の心得

わかる!受験生を持つ親のための心理学(2ページ目)

第二の誕生と言われる思春期。高校受験は、勉強面だけでなく、メンタル面でのサポートも大切。高校受験を心理学的に考察してみました。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

思春期に行う“受験の意義”とは?

思春期にとっての“受験の意義”って?
思春期にとっての“受験の意義”って何でしょうか?
子どもは思春期の多くを、中学・高校で過ごします。その中での一大イベントと言えば「高校受験」。一般的には受験について、「格差社会でせめて学歴だけでも」「ゆとり教育で学力低下が心配」「競争原理は子どもの教育にはなじまない」など、さまざまな見方があります。

ここでは、そういうことをちょっと脇に置いておいて、純粋に子どもの発達課題として考えてみましょう。

日本では、かつて「元服」という成人になるための通過儀礼がありました。人が成長していく過程で、新たな発達段階に進む時に行われるのがこのような通過儀礼なのです。

親や教師、学習塾などのサポートを受けながらも、自分で志望校を選び、挑戦していく姿勢を見れば、高校受験も通過儀礼の一つと考えられるでしょう。

受験は「自分らしさ」を探す旅

エリクソンは、思春期の発達課題として「自我同一性(アイデンティティ)の獲得」をあげています。アイデンティティとは、簡単に言えば「自分ってどういう存在なの?」「自分はこうありたい!」といった、いわば自分らしさのこと。

志望校選びや受験を通して、自ずと「自分らしさ」や「自分の将来」について考えていくようになるのです。これは自分探しへの旅立ちとも言えるでしょう。

>>最後は、母性的・父性的な優しさ>>
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