image

C.S. ルイスの描いた壮大な幻想の世界『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』が完全映像化されました。
原作のサブタイトルはライオンと魔女、そして衣装だんす(The Lion, The Witch, and The Wardrobe)。戦争のため、田舎の家に疎開してきたぺベンシー家の4人の兄弟姉妹がある部屋で見つけたwardrobe。この衣装だんすが別世界ナルニア国へ通じる空間だとは知らず、4人の子どもたちは長く、壮大な冒険と戦いの旅に出るのでした。

image
秘密の扉を開けてしまう末娘ルーシー。cDISNEY ENTERPRISES, INC. & WALDEN MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.
この長編ファンタジーのみどころは、人間の世界とナルニア国が時空を超えてつながるという点を除き、それぞれの世界が現実に存在しうると思わせてくれることではないでしょうか。もちろん、動物たちが言葉を操るという設定はこちらの世界ではありえないのですが、そこは『猿の惑星』同様のトリックが効果を発揮。ナルニア国民からすればペベンシー家の4人こそが幻の国がもたらした奇跡だという設定は、C.S. ルイスの原作全編を読み終わる頃、私たちにナルニア国の実在を信じさせ、別世界へといざなってくれるでしょう。

メッセージ性を重視しているのか、登場人物のセリフはどれもゆっくりと悟らせるかのように重みのある語り口調。ファンタジー作品によくみられるオリジナル用語もなく、おおまかなあらすじを知っていれば初級者でも難なく聞き取れる作品です。スラングなし、凝った言い回しもなし、模範的な英語教材としてお薦めします。

【英語の難易度】
★☆☆☆☆(初級レベル)

招かれざる客人

image
別世界ナルニア国に迷い込んだ子どもたち。cDISNEY ENTERPRISES, INC. & WALDEN MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.
ときは第二次世界大戦。ロンドンから空襲を逃れるために田舎に疎開してきたぺベンシー家の兄弟姉妹が到着した駅で迎えを待っています。しばらくして、馬車に乗った厳格そうな夫人がこちらへ向かって来るのに気づく4人。夫人はにこりともせず子どもたちの前に馬車をとめ、静かに4人を見下ろしています。長男のピーターが恐る恐るあいさつをすると……

Peter: Mrs. McReady?
Mrs. McReady: I'm afraid so.
ピーター「マクレディーさんですか?」
マクレディー夫人「残念ながらね」

【セリフの解説】
I'm afraid~は「残念ながら~のようです」。好ましくない結果を伝えるときの決まり文句です。フォーマルな言い回しなので目上の人と会話するときやビジネスシーンにも役立つフレーズです。どうやらマクレディー夫人は子どもが嫌いのようで、ピーターたちを歓迎していないという態度をあらわにしています。

【このように使用します】
I'm afraid he is not available at the moment.
あいにくただ今席を外しております。

新しい家での生活にも慣れてきた子どもたち。毎日を大人しく過ごすはずもなく、はしゃいだりケンカをしてはマクレディー夫人に叱られています。そしてある日、あやまって部屋の窓ガラスを割ってしまった4人は隠れる場所を探すべく、とうとう衣装だんすの中へ足を踏み入れるのでした……。

image

【作品データ】
邦題:ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女(2006年3月4日(土)全国超拡大ロードショー)
原題:The Chronicles of Narnia: The Lion, The Witch, and The Wardrobe(2005)
ジャンル:冒険・ファンタジー / ファミリー
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
監督:Andrew Adamson アンドリュー・アダムソン
キャスト:William Moseley ウィリアム・モーズリー(ピーター) / Anna Popplewell アナ・ポップルウェル(スーザン)
Skandar Keynes スキャンダー・ケインズ(エドマンド) / Georgie Henley ジョージー・ヘンリー(ルーシー)他
脚色:Ann Peacock アン・ピーコック / Andrew Adamson アンドリュー・アダムソン
原作:C.S. Lewis CS ルイス
URL:日本公式サイト / 米国オフィシャルサイト

【関連記事】


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。