石山の地図
今回の行き先は【滋賀】
源氏物語千年紀を祝う石山寺の紅葉
平安時代に執筆され、その後の文学や芸術に大きな影響を与えた「源氏物語」。今でも多くの人々に読み継がれていますね。実は「源氏物語」が人々に読まれていることがわかってから、2008年がちょうど千年の節目を迎える年とのことで、注目が集まっています。

その「源氏物語」の作者とされる紫式部は、琵琶湖の近くにある石山寺にて「源氏物語」執筆の構想を練ったとの言い伝えがあります。

石山寺は奈良時代に創建された古刹で、西国三十三箇所観音霊場の一つにも数えられており、日々たくさんの方が参拝に訪れる名所。また春の桜と共に秋は美しい紅葉・黄葉が楽しめる花の寺としても知られています。

今回は「源氏物語」千年紀を祝って、石山寺と石山寺で楽しめる素敵な紅葉・黄葉をご紹介します。

源氏物語生誕の地、石山寺

石山寺(1)/東大門
石山寺の入口となる東大門。門の奥に色づく紅葉が見えます(2007年12月2日撮影)
石山寺Yahoo! 地図情報)は、滋賀県西部の大津市石山にある真言宗のお寺。西国三十三箇所霊場観音霊場の第十三番札所であり、奈良時代に創建されてから1200年以上の歴史を持つお寺です。

石山寺(2)/紫式部の銅像
石山寺の境内の奥には、紫式部の銅像も置かれています(2007年12月2日撮影)
石山寺は京の都から近いこともあって、平安時代には、宮廷から皇族や貴族など多くの人々が石山寺への参詣に訪れていました。

そんな中、新しい物語を作ろうと石山寺に籠もった紫式部が、琵琶湖に映る十五夜の月を見てひらめき、「今宵は十五夜なりけり」の書き出しと共に壮大な長編小説となる「源氏物語」を綴り始めたと言い伝えられています。

この言い伝えから、石山寺は「源氏物語」生誕の地として多くの人々に知られることとなりました。後年には境内の奥に紫式部の銅像も作られています。

いにしえの寺社建築が残ります

石山寺(3)/多宝塔と珪灰石
国宝、重要文化財である多宝塔を見上げる。手前の石は珪灰石(2007年12月2日撮影)
1200年以上の歴史を有する石山寺には、最初の写真で紹介した東大門を含めて、いにしえの寺社建築が数多く残っています。

境内の中心に近い多宝塔は、鎌倉時代に源頼朝が寄進したもので、現存する二重塔としては日本最古のもの。本堂の前の広場から見上げると一段と風情が湧きます。

ちなみに、多宝塔の下に見える石は「珪灰石(けいかいせき)」と呼ばれる珍しいもので、この石でできた岩盤の上に寺が建てられたことから「石山寺」という名前の由来にもなりました。

石山寺(4)/本堂
滋賀県最古の木造建築物とされる石山寺の本堂(2007年12月2日撮影)
ご本尊である如意輪観世音菩薩(秘仏)を祀る本堂は、平安時代中期に建てられたものが残っており、滋賀県で一番古い木造建築物とされています。東大門、多宝塔、本堂、鐘楼は重要文化財として、多宝塔と本堂は国宝にも指定されている貴重な建物です。山全体が境内ということもあり、高低差が大きいので、ゆっくりと散策して参拝するのが良いですね。