今回はその『日本百名山』にも取り上げられている数々の名峰の中から、上越国境にある谷川岳をご紹介します。
登山などの装備はなくても、美しい山容と共に夏でも雪渓が残る岩場や、高山植物を楽しむことができる見所がいっぱいの場所なのです。
夏でも雪渓が残る!一ノ倉沢の絶景
谷川岳と一ノ倉岳に挟まれた一ノ倉沢。2つの山が垂直に迫り来る谷には、夏でも雪渓が残っています(2000年7月撮影) |
一ノ倉沢は、剣岳・穂高岳と並んで日本三大岩場の一つ。ロッククライマーのあこがれの地です(2000年7月撮影) |
見上げると左に谷川岳、右には標高1,974メートルの一ノ倉岳が目の前に迫り、迫力そのもの。谷川岳と一ノ倉岳の間にある大きな谷には、豪雪に見舞われる地域ということもあり、真夏でも雪渓が残っている風景を見ることが可能。
遊歩道の目の前に流れる沢の水は、雪渓の雪が溶けた水も加わっているので、手を入れてみると身を切るような冷たさでした。
一ノ倉沢から見えている岩壁は、剣岳、穂高岳(いずれも北アルプス連峰の山々)と並んで日本三大岩壁と称されていて、ロッククライマーのあこがれの地となっています。急峻な岩壁と雪渓を同時に眺められるこの風景は、まさに絶景と言えるでしょう。
さて、続いては、谷川岳に登ってみましょう。山頂までは気軽に行くことができませんが、素晴らしい風景と高山植物に出会うことができますよ。次ページに続きます。