心行寺・福禄寿から円珠院・大黒天へ
深川一丁目交差点から清澄通りを歩き、3番目の七福神が祀られている心行寺(しんぎょうじ、Yahoo! 地図情報)に到着。冬木弁天堂からは歩いて約5分の距離です。心行寺は、岩国藩(現在の山口県)の藩主の妻、養源院が1616年に開いたとされる浄土宗の古刹。最初は八丁堀にありましたが、その後深川に移転し、今に至っています。
こちらで祀られている七福神は中国の神様である長寿の神様、福禄寿。境内にある六角堂の中に祀られています。すぐ横に石像も置かれていますので、ゆっくりお詣りして下さい。
心行寺のお詣りを終えて、次に向かうのは円珠院(えんしゅいん)。清澄通りを清澄白河に向かって歩き、仙台堀川にかかる海辺橋を渡ります。
ちなみに深川七福神巡りのモデルルートには「深川七福神」と染め抜いたオレンジ色の幟がはためいています。この幟を頼りに歩けばルートに迷う心配もなくなりますね。
また仙台堀川を渡った左手には江戸の豪商、紀伊国屋文左衛門の屋敷跡に三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎が作った清澄庭園があります。時間が許せばこちらにも立ち寄ってみると良いでしょう。
清澄通りが少し左にカーブするあたりから、オレンジ色の幟を頼りにして右手の細い道に曲がります。この周辺には数多くの寺社がありますが、その中の一つが円珠院(Yahoo! 地図情報)。心行寺からは約10分の距離です。
円珠院に祀られている大黒天は、インドの神様で財宝糧食の神様。にこやかに微笑まれている大黒天のお顔を見ているとホッとしますね。
龍光院・毘沙門天から深川稲荷神社・布袋尊へ
円珠院から次の七福神が祀られている龍光院までは、約10分の距離。オレンジの幟に従って平野二丁目交差点を左折、しばらく歩いた先の三好三丁目交差点の手前にあります。龍光院(Yahoo! 地図情報)に祀られている七福神は、毘沙門天。勇気と授福の神様です。
龍光院は浄土宗のお寺で、元々は徳川家康公の側室、阿茶の局の墓がある雲光院の塔頭の一つだったとのこと。当初は馬喰町(ばくろちょう)に創建されたものの、2回の大火で焼失し、深川の地に移ります。深川に移った際に鬼門除けとして毘沙門天を祀るようになり、現在に至っています。
続いてお詣りするのは深川稲荷神社です。龍光院からは離れており、途中清澄通りや清洲橋通りなど大きな道路の横断も含んで15分程度歩きます。
少し距離は長いですが、このルートの途中では地元商店街により木材に描かれた干支の絵が見られたり、江戸時代の深川の町並みを再現した深川江戸資料館がありますので、時間のある方はこちらをのぞいて見るのも良いですね。 そして清洲橋通りを横断、小名木川の堤防が見える小さな交差点の角に深川稲荷神社が見えてきました。深川稲荷神社(Yahoo! 地図情報)に祀られているのは布袋尊。中国の実在する高僧と言われていて、清廉潔白、大気度量を授けて下さるとのことです。
これで6つの七福神にお詣りを済ませましたので、いよいよ七福神巡りも大詰め。最後は深川神明宮にお詣りします。次ページにて結願!