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ロマンスカーで箱根のあじさいを見に行こう! 名所の見頃やおすすめルート

梅雨に入ると外にでるのもおっくうになりがち。でもこの時期だからこそ楽しめるのが、あじさい(紫陽花)の花。首都圏から手軽に出かけられる箱根のあじさいを見にロマンスカーに乗って出かけましょう!

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

ロマンスカーで、箱根のあじさいを見に行きましょう!

箱根登山鉄道 電車とあじさい/大平台駅付近

大平台駅付近のあじさいの横を走る箱根登山鉄道の電車(2015年6月14日撮影)

風薫る5月が過ぎ、6月になると気になるのが梅雨入り。雨模様の天気が続くと外にでるのもおっくうになりがちですね。

でもこの時期だからこそ楽しめるものがあります。それはあじさい(紫陽花)の花。青や紫など色とりどりの花が心を休ませてくれます。

あじさいの名所はたくさんありますが、首都圏から手軽に出かけられる箱根へ道中も楽しみながら出かけてみましょう。

<目次>
 

小田急のロマンスカーに乗って箱根へGo!

小田急ロマンスカー 70000形 GSE

箱根には新宿から小田急ロマンスカーで。GSE他、4種類のロマンスカーが箱根湯本まで結んでいます

箱根へのアプローチとしてぴったりなのが、新宿から出ている小田急ロマンスカー。小田原を経由して箱根登山鉄道の箱根湯本まで平日は16本、土日祝日は21本のロマンスカーが走っています。

ロマンスカーは全部で4種類ありますが、おすすめは2018年デビューの最新型ロマンスカーGSE(Graceful Super Express)

2018年度のグッドデザイン賞にも輝いた真っ赤な車体と側面の連続窓、そしてロマンスカー伝統の前面展望席も設けられ、乗ってみたい!という旅に出る人たちの気持ちをくすぐります。
小田急ロマンスカー 60000形 MSE

北千住から東京メトロ千代田線経由で出発するロマンスカーMSE。箱根湯本まで行くメトロはこね号も運行されています

また東京メトロ千代田線の北千住、大手町から箱根湯本へ直通する青いロマンスカーMSE(Multi Super Express)がメトロはこね号として1日1~3本が運行されています。

何時出発のロマンスカーにどの車両が当てられるかは小田急電鉄のWebサイトに特急電車の時刻表が掲載されていますので、特急券を予約する時にチェックすると良いでしょう。またインターネットからもロマンスカーの特急券の予約が可能です。もし空いていれば前面展望席の予約もできますよ。
 

箱根の山をスイッチバックで登る箱根登山鉄道

箱根登山鉄道の電車

箱根湯本から先、箱根の山を登る箱根登山鉄道の電車

小田急ロマンスカーに乗ると終点の箱根湯本には新宿から1時間25~40分で到着。ここからは箱根登山鉄道の電車に乗り換えます。
箱根登山鉄道名物のスイッチバック/出山信号場

箱根の険しい山々をスイッチバックで登る箱根登山鉄道。出山信号場、大平台駅、上大平台信号場の3カ所で電車の進行方向が変わります

日本唯一の山岳登山鉄道として、100年近くの歴史を重ねる箱根登山鉄道は、箱根湯本から先は2両または3両編成の電車が最急で80パーミル(1000m進むと80m登る勾配。道路でいえば8%)の急勾配とジグザクに坂を上っていくスイッチバックと呼ばれる方式で箱根の険しい山々を登っていきます。

箱根湯本から強羅まで乗ると3回進行方向が変わりますが、その都度運転士が進行方向の運転席へ移動していくのを見られます。

 

箱根登山鉄道の沿線は、あじさいの宝庫

箱根登山鉄道「アレグラ号」とあじさい/大平台駅付近

大平台駅付近のあじさいの横を走る箱根登山鉄道の最新車両「アレグラ号」(2015年6月14日撮影)

箱根のあじさいがきれいに見られるのは、箱根登山鉄道の沿線そのものなのです。

まず最初に箱根湯本駅付近(地図:Googleマップ)であじさいが例年6月中旬頃に花を咲かせます。山を登っていくに連れて開花時期が遅くなり、強羅駅周辺(地図:Googleマップ)では例年6月下旬から7月初めにかけてあじさいが花を咲かせます。
 
箱根登山鉄道 電車とあじさい/大平台駅付近

大平台駅付近のあじさいの横を走る箱根登山鉄道の電車(2015年6月14日撮影)

電車の車窓からもあじさいの花が十分楽しめますし、途中下車して駅のそばや踏切からあじさいを見るのも良いでしょう。
箱根登山鉄道 電車とあじさい/大平台駅-宮ノ下駅間

大平台-宮ノ下間のあじさいに囲まれた中を走る箱根登山鉄道の電車(2007年7月6日撮影)

2回目のスイッチバックとなる大平台駅周辺(地図:Googleマップ)には、あじさいの花を見るスポットが盛りだくさん。箱根登山鉄道の電車がトンネルに入る場所の近くには、電車とあじさいの写真を撮りに来る人が大勢いらっしゃいます。ゆっくりと歩いてみるといいでしょう。
 

箱根登山鉄道では「あじさい電車」を運行。ライトアップもあります!

箱根登山鉄道 電車とあじさい/宮ノ下駅

あじさいに囲まれた宮ノ下駅を出発した箱根登山鉄道の電車(2007年7月6日撮影)

箱根であじさいが咲く時期はたくさんの方が訪れることもあり、箱根登山鉄道では一部の電車に「あじさい電車」のヘッドマークをつけて運行。普段はのんびりと走っている電車もこの時期ばかりは通勤ラッシュ顔負けの混雑になります。1本見送らないと乗れないこともありますので、時間に余裕を持って出かけられると良いでしょう
箱根登山鉄道 夜のあじさい/大平台-宮ノ下間・出山信号場

夜のあじさい電車からあじさいを眺める。夜のあじさいは、日中とは違った幻想的な雰囲気が漂います(1999年7月3日撮影)

また、あじさいの開花にあわせてライトアップも行われます。夜の闇の中にライトアップで浮かび上がるあじさいはまさに幻想的です。

この夜のあじさいをゆっくり楽しめるよう、箱根登山鉄道では途中駅での記念撮影タイムを含めた全席座席指定の「夜のあじさい号」を運行することがあります。
※2022年度は運行休止

「夜のあじさい号」が満席でも、あじさいのライトアップは通常運行の電車からも楽しめますので、開花状況を見て出かけてみるのもいいですね。

 

あじさい巡りの後は、温泉で暖まりましょう

 
箱根湯寮

箱根登山鉄道沿線も含めて、箱根は温泉の宝庫です。<BR> 塔ノ沢の箱根湯寮など、日帰り温泉入浴施設も充実しています

箱根と言えば誰でも思いつくのが温泉ですね。温泉旅館もたくさんありますが、日帰りで入れる所もいくつかあります。

宮ノ下周辺では、昔からある共同浴場の「太閤湯」など、箱根湯本周辺では湯本富士屋ホテルや天成園、箱根湯寮など多数揃っていますので、あじさい観賞の帰りに暖まっていくのも良いでしょう。

梅雨の時期だからこそ楽しめるあじさい観賞。雨ばかり……と家の中に閉じこもらないで、ふらっと箱根まで出かけてみませんか?
 

箱根へのアクセス

地図:Googleマップ
アクセス:
<鉄道>
小田急線 新宿駅からロマンスカーで箱根登山鉄道 箱根湯本駅まで直通。
ロマンスカー以外では急行で小田原乗り換え、箱根湯本行きの各停に乗り換えます。
もしくはJR東海道新幹線、東海道線 小田原駅から箱根登山鉄道に乗り換え、箱根湯本駅へ。

<車>
東名 厚木インターチェンジより、小田原厚木道路経由で箱根方面の国道1号線へ。
箱根湯本周辺は常に混雑しています。また公共の駐車場は少なく、宮ノ下に町営駐車場があるものの収容台数はあまり多くないので、時間に余裕を見ておく必要があります。

【関連サイト】 「夏の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで夏に楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
「関東の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで関東地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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