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1600年に及ぶ交流のまち・生野コリアタウン(2ページ目)

西暦5世紀頃の大阪は「難波津」と呼ばれた国際港で多くの渡来人が往来しました。その舞台・猪飼野は現在、日本最大のコリアタウンとなっています。1600年の歴史を持つ日韓交流のまち・生野をご紹介しましょう!

執筆者:陸奥 賢

3、鶴栖山 安泉寺

猪飼野村の総氏寺「安泉寺」です。竜宮城を思わせるかのような鐘楼門はじつに見事です。
つるのはし跡をさらに東に進むと、平野街道に出ますが、これを北上すると、安泉寺にたどり着きます。「鶴栖山」(鶴の栖む山)という曰くありげな山号を持つ浄土真宗大谷派の寺院で猪飼野村の総氏寺です。

創建年代は不詳(江戸初期?)ですが、代々のご住職の苗字は「猪甘」といいます。大正14年(1925)に本堂を改築、その際に太鼓楼を廃して、現在の竜宮城を思わせる立派な鐘楼門が建立されました。いまでも大晦日になると、参拝者はこの鐘楼門の除夜の鐘をついて、猪飼野に年の暮れを告げます。安泉寺を越えて、さらに平野街道を北上すると、たどり着くのが御幸森天神宮です。

4、御幸森天神宮

御幸森天神宮です。「クフ王のピラミッド」「秦の始皇帝廟」と並ぶ世界三大墳墓の「大阪・堺の大仙陵古墳」。その古墳の主といわれる仁徳天皇がご祭神となっています。
ご祭神は第16代・仁徳天皇です。西暦406年に猪飼野の人々が天皇の遺徳を偲んで神霊を奉り、それが神社のはじまりといわれています。天皇はたびたび鷹狩りでこのあたりを行幸なさったので「御幸の森」と呼ばれたそうですが、猪飼野の渡来人集団と深く交流して、最先端の大陸文化や技術を学んで、政治に取り入れたといわれています。境内東側には遙拝所があって「仁徳天皇腰掛石」があります。また本殿や拝殿等は登録有形文化財指定で、樹齢700年を超えるというムクの木も市の指定保存樹林となっています。
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