第3位 「づぼらや」のフグ

空にプカプカと浮かぶトラフグ提灯。こう見えて100キロもあります。背景には通天閣も見えてます。
日本全国でフグの消費量第1位の都道府県は大阪です。それぐらい大阪人はフグ好きですが、その大阪人を虜にしたのがフグ料理専門店の「づぼらや」。大正9年(1920年)に創業した老舗ですが、そのづぼらやの名物看板といえば、いわずと知れた巨大なトラフグの提灯。

ご覧下さい。唇が赤いのがメスです!
このトラフグの提灯は宙にプカプカ浮いているので一見、軽そうに思いますが、じつは体長5メートル、直径3メートルで、重さはなんと100キロ近くもあります。これだけ大きいとフグ毒(テトロドトキシン)の量も半端ないと思われますが、じつはづぼらやのフグにはオスとメスの2種類あることは大阪人のあいだでもあまり知られていません。

づぼらや新世界本店に行くと、小さいけども「口紅」をさしているフグが何匹かいて、こちらがじつはメスです。オスは口紅をさしていないので見比べるとすぐにわかりますが、口紅をさしているだけで、なんとなく可愛らしくて、色っぽさが漂うのが不思議です。

こうしてみると口紅をさしているだけなんですが、なぜか妙に愛嬌と色気を感じます。不思議です。
ちなみに大阪弁ではフグ鍋のことを「てっちり」といって、フグの刺身のことを「てっさ」といいます。「てつ」というのは「鉄」のことで、「鉄砲」を意味しています。鉄砲の弾に当たると人は死にますが、フグ毒に当たっても人は死ぬということで、フグのことを「鉄」といったわけです。こういう洒落た言葉遊びのセンスこそが大阪文化の真骨頂といえます。

さて、第2位のおもしろ看板は「これを知っていたらなかなかの大阪通!」の、玄人好みの名物看板です!