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大阪のおもしろ看板 BEST5(4ページ目)

7月8日に大阪ミナミ・道頓堀のくいだおれが閉店!名物看板人形のくいだおれ太郎の行く末が心配ですが大阪の名物看板は太郎だけではありません。大阪ガイドが独断と偏見で選んだ大阪おもしろ看板をどうぞ!

執筆者:陸奥 賢

第2位 法善寺横丁の看板

石畳が映える雨の法善寺横丁。看板の法善寺横丁の「善」の字に注目です!(隣の赤提灯の「法善寺」の文字と見比べてみると違いがよくわかります。)
法善寺横丁といえば、大阪が生んだ文豪・織田作之助の小説「夫婦善哉」に登場することでも有名な石畳が映える路地。料亭や居酒屋、バーなどがひしめきあって軒を並べていて、昔ながらのなにわ情緒が今にも息づいている大阪ミナミの観光名所スポットです。

画面左にあるのが法善寺名物料亭の正弁丹吾亭です。店前には大阪が生んだ文豪・織田作之助の「行き暮れてここが思案の善哉かな」の石碑があります。
この法善寺横丁の、約80メートルほどの路地の東西の出入口には風情のある木造看板がかかっていて、これを揮毫したのが3代目桂春団治師匠(東側出入口)と、大阪が誇る喜劇王・藤山寛美師匠(西側出入口)。とくに面白いのが西側にある藤山寛美師匠の看板で、よく見ると「法善寺」の「善」の漢字に横棒が1本足りません。

「なぜ棒が1本足りないのか?」というと、いろいろと諸説あるのですが、藤山寛美師匠が筆をとったさいに「わしはそない善い人間やないさかいに」ということで字を1本抜いて「善」にしなかったという説や、法善寺は飲み屋町なので「(酒が)もう1本たらんで!」という意味を込めてやった……という説などがあります。

こちらは東口にかかっている3代目桂春団治師匠が揮毫した看板。こちらも風情があります。
ガイドとしては「もう1本!」説が、酒豪として天下に名を轟かせた藤山寛美師匠らしい感じがして好きなのですが、実際のところは「謎」です。法善寺横丁の名物料亭「正弁丹吾亭」の前には「行き暮れて ここが思案の 善哉かな」という織田作之助の碑がありますが、ぜひ「夫婦善哉」(法善寺のすぐ隣にあります)を食べながら、法善寺横丁の看板の謎について思案してみてください。

いずれにせよ、大阪の看板というとコテコテで派手といったイメージがありますが、じつはこうした遊び心を感じる粋な看板もあります。大阪のほんまもんの笑いのセンスが感じられる、大阪ガイドの一押し看板です。

さて、いよいよ第1位発表!大阪といえば外せない。いわずと知れたあの名物看板が登場です!
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