「なにわ町家の歳時記」を楽しむ
古文書を元にさまざまな検証や考察を経て忠実に再現された大坂町3丁目の大通りです。 |
これらの商家や長屋は、ただ外観の装いを真似ただけではなく、当時の江戸時代の伝統的な建築工法に則って制作されたというこだわりようで、江戸マニア、建築マニア垂涎(?)のセットとなっています。
夕方の大坂町の様子です。照明効果に過ぎないのですが、なぜか街角に黄昏や物悲しさまで漂いはじめます。 |
眼だけでなくて耳でも江戸時代の大坂町3丁目を楽しんでいただこうという趣向ですが、とくにガイドが驚いたのが、どこからともなく鐘の音が聞こえると、突然、館内が暗くなり始めたことです。カラスやトンビの鳴き声も聞こえて「夕刻の大坂町」が再現されたかと思うと、いつのまにか商家の行灯が燈って「夜の大坂町」が浮かび上がり、突如ニワトリの鳴き声で「朝の大坂町」を迎える……館内の照明効果で、昼~夕~夜~朝という大坂町の1日の時間サイクルまでもがリアルに再現されているわけで、このミュージアムの心憎い演出には心底うならされます。
ミュージアムショップには今ではなかなか見られなくなった昔懐かしい駄菓子なども売っています。お祖父ちゃんお祖母ちゃんへのお土産には大変喜ばれるでしょう。 |
「今昔館に初もうで-お正月のむかし遊び-」を楽しむ
人形屋の縁台にはすでに「けん玉」などの玩具が並んでいました。日曜、祝日では町屋衆の方のパフォーマンスも楽しめます。 |
また1月4日(木)~8日(月・祝)には「町屋ツアー」で大阪くらしの今昔館スタッフによる楽しい解説つきで町屋巡りが可能なほか、1月5日(金)には「からくり玩具を作ってみよう! 紙つばめワークショップ」(13:30~、15:00~の2回。先着順各20名、材料費300円)、1月6日(土)「町家で書初め」(13:00~15:30 まで。先着順30名。参加費無料)、1月7日(日)「町家寄席」(14:10~15:10。出演・林家小染「あくび指南」、林家染太「つる」)、1月8日(月・祝)「琴の演奏会」(14:10~14:50。出演・澤千左子、邦楽琴座、飛天。演目「春の海」「十日戎」「おおさむこさむ」「雪やこんこん」「とおりゃんせ」)、日曜日、祝日には「町家衆による町家ツアー」といった企画イベントが連日、催されますので、ぜひご家族そろって参加してみてください。
1p 「展望フロア」を楽しむ
2p 「なにわ町家の歳時記」と「今昔館に初もうで-お正月のむかし遊び-」を楽しむ
3p 「モダン大阪パノラマ遊覧」を楽しむ
4p 「大阪くらしの今昔館」スナップ集vol.1
5p 「大阪くらしの今昔館」スナップ集vol.2