ロングステイ/ハワイでロングステイ

テーマのある海外暮らし・ハワイアンキルト

技術の習得を目的に本場に渡る―――。技を磨くだけでなく歴史や文化を学び、広く伝播伝承するセカンドステージを!今号はハワイ伝来の技術とソウルの結集・「ハワイアンキルト」の特集です

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

技術の習得を目的に、「本場」に渡る―――。単に技を磨くだけでなく、その土地の歴史や文化を学び、さらにそれを広く伝播伝承することは、「国際貢献」「国際交流」の一翼を担っているといえます。今号は、ハワイ伝来の技術とソウルの結集・「ハワイアンキルト」の特集です。


「ハワイアンキルトのカリスマ」ナラニ・ゴードさんが来日

ナラニ
カリスマ来日とあって多くのひとが詰めかけた
2008年師走、ひとりのハワイ人女性が成田国際空港に降り立ちました。一路、東京・銀座に向かうその手には、彼女の祖母で「ハワイアンキルトの祖」と呼ばれる故アンティー・デビー・カカリアの渾身のキルト作品が、しっかりと握られています。機内手荷物で大切に運ばれた、このキルト。広げれば、ゆうに二畳はする大きさで、中央には家紋にあたる8つ星と、そして見事なクラウン(冠)が縫いこまれていました。

彼女こそ、ハワイはもとより世界に名を轟かせる「ハワイアンキルトのカリスマ」ナラニ・ゴード女史本人です。約1週間の日程で、銀座で開催された「ナラニ・ゴード来日ワークショップ&展示会」には、ハワイアンキルトの愛好家をはじめ多くの来場者がナラニの手ほどきを受けに訪れました。展示会場には、お弟子さんの作品はもちろん、晩年、目を患ったナラニの祖母・アンティー・デビーが、記憶だけをたよりに運針したとされる記念の遺品も展示され、キルトファンを魅了しました。


>>次のページは、「王朝時代の献上品・ハワイアンキルトには著作権がある」です
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます