フィリピンで暮らすという選択
世界で最高といわしめた白砂のビーチ 写真提供:日本アセアンセンター |
地図を見るとわかるとおり、フィリピンは東アジアの「かくれたハブ」ともいわれ、近ごろでは極東の拠点として世界の物流大手も進出。地理的条件がよく、気候に恵まれ物価も驚くほど低いため、ここ数年フィリピンに暮らす日本人が増えています。
英語でコミュニケーションがとれて、人柄も優しいフィリピンのひとたち。メイドや運転手、介護士として現地のひとを雇い、悠々自適の楽園暮らしを営むひとも。人件費が安いことで知られていますが、たとえばメイドがひと月6000円程度、介護士が2万円程度で雇用できます。
なんともうらやましい限りのフィリピン暮らし。それをあと押ししてくれるのが、好条件で取得できるフィリピン永住権の制度です。
35歳以上が対象の特別居住退職者ビザ
豊富な食材の青空市場 写真提供:日本アセアンセンター |
世界各国から、多くのひとがこのビザを求めて、フィリピンを訪れています。現在の取得者総数は約1万人。そのうち約1割が日本人です。
他国のリタイアメント・ビザとは大きく異なり、一定条件をクリアすれば現地で就労も可能なこのビザ。フィリピン政府が指定する現地の銀行に、一定額以上の定期預金をすることが申請条件となっています。
500万円を米ドルで現地預金する
フィリピンの現地通貨ペソではなく、米ドルで現地の指定銀行に定期預金を組むことが条件です。【定期預金の最低預入額】
▼35歳以上49歳以下 75000米ドル
▼50歳以上 50000米ドル
預け入れる最低期間の6ヵ月を超せば、コンドミニアムやゴルフ会員権、株券など投資を目的に使用することが許可されます。
申請先ですが、移民局や大使館査証課ではなく、フィリピン退職庁PRAとよばれる官庁あて、となります。PRAには、昨年から日本人専門の部署ができたので、日本語で安心して申請にのぞむことができます。
配偶者や子ども1人(21歳未満・未婚)の同伴も可能。子どもは2人目から追加預金が必要になります。
ビザの内容等については、「日本脱出マニュアル05-06」の著者安田修氏が運営するフィリピン移住マニュアルにも詳しく掲載されています。