かんたん予約機能
G503の再注目の機能である液晶ディスプレイを使った「かんたん予約」機能を見てみましょう。これはレコーダー本体の電源オンオフにかかわらず、前面中央の「予約」ボタンを押すことで起動します。
電源オフの状態で押した場合、液晶ディスプレイのバックライトがオンになり、「準備中おまちください」というメッセージが表示されます。
機能が起動すると、その時点で指定されている放送種類、時間、曜日、チャンネル名、番組名などが表示されます。ここで、本体中央の上下カーソルで項目を選択し、右カーソルで次の項目に移ることができます。曜日、時間を選択すると、それに対応した番組名がEPGによって表示されます。
そして、番組を選択した状態で決定ボタンを押すとその番組が予約されます。EPG情報が表示されている場合、その番組自体が最初から最後まで予約されます。普通にEPG番組表で番組を予約した場合と同じなわけです。EPG情報がない場合、指定時間に録画が行われます。
ちなみに同様に曜日やチャンネルを指定した録画予約がTV画面で行える「かんたん録画予約」機能がシンプルリモコンの「予約」ボタンで起動することができます。
G503の意義は?
VHSビデオデッキのようにチャンネル、曜日の指定などで録画予約ができる「かんたん予約」ですが、この機能にアドバンテージがあるのか?はやや難しく感じてしまいます。そもそもEPG番組表を使って簡単に番組予約ができるため、あまりありがたみを感じにくいところです。
しかし、液晶ディスプレイによって、レコーダーの電源を切った状態からでも本体だけで予約できるのはたしかに便利です。DVDの取り出しボタンも大きく使いやすくなっています。
長時間録画機能を搭載しないため、録画操作がよりシンプルであり、デジタルチューナーもシングルであることで、2番組同時録画はできませんが、ビギナーユーザーには設定しやすいと言えるかも知れません。
しかし、マイナス面がないわけではなく、最近の同社のレコーダーの特徴的な機能であるXDE機能を搭載しないのは不満です。操作性だけを考えれば、この機能を切ることもなかったのではないかと思います。また、動作ノイズがやや静かではない印象もあります。
RD-G503は先進の機能を求めるユーザーにはあまりお薦めできませんが、現在のレコーダーの操作に難しさを感じており、より簡単にレコーダーを使いたいというようなユーザーには価値が感じられる製品と言えるでしょう。