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ブルーレイレコーダーBDZ-V9はここが凄い(2ページ目)

今、もっとも注目されているレコーダーが次世代DVD搭載レコーダー。ここでは新世代Blu-rayDiscレコーダーであるソニー「BDZ-V9」のレビューをお送りします。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

ハイビジョン録画のディスク記録はまさに快適


■録画のディスク記録はどうやる?
録画のディスクへの記録は、XMBメニューの「ビデオ」の「HDD→DISCダビング」で行うことができます。ハイビジョンでもSD録画でも同じ手順でダビングができ、複数の録画を選択して、一度に書き込んでしまうこともできます。
ダビングタイトル選択
ダビングタイトルの選択は、番組名に加え、サムネイルを見ながら選択できるので、目的の録画を判断しやすい。


■Blu-rayDiscでのディスク記録
BD-REメディア
BDZ-V9に対応するTDK製1層(25GB)タイプの録画用BD-RE Ver.2.1メディア。初期(Ver.1.0)のブルーレイメディアと異なり、ケースに入っていないベアメディアになっている
現在のブルーレイメディアには書き換え可能な「BD-RE」と1回しか書き込めない「BD-R」の2種類があります。ハイビジョン録画のブルーレイへの記録では、次世代DVDの恩恵を十分に感じることができます。BDZ-V9の対応する1層のメディアでは地デジハイビジョン(ビットレート約17Mbps)録画を約3時間、記録できます。DVDのような再変換なしに高速記録(4倍速)できるため、めいっぱいの容量の映像でも45分程度で記録できます。なお、BDZ-V9はBD-R/BD-REの2層ブルーレイメディアへの記録、再生には対応していませんが、市販ビデオコンテンツであるBD-ROMの2層タイプの再生には対応しています。


実際に地デジハイビジョン録画した番組をディスク記録してみると、3時間記録してもまだ容量があまるので不思議に思いましたが、CMカット編集をしていない場合、コマーシャルの部分などがハイビジョンでないと容量が少なくなるためのようです。これは映像によって容量が変わるDR録画ならではと言えるでしょう。何にしても、SP画質で2時間しか記録できないDVDに慣れていると、3時間のハイビジョン映像を高速記録できるとかなり快適な気分です。

■高画質なセルフエンコード
さて、V9ではデジタル放送をそのまま録画するDR録画に加え、目的のビットレートにエンコードして記録するセルフエンコードモードも搭載しています。セルフエンコードでの記録モードは次のようになります。なお、デジタル放送の録画でもアナログ放送の録画でもセルフエンコードはこれらのモードになります。DVDレコーダーよりは高いビットレートに設定されているのがわかります。
録画モード解像度(ドット)ビットレート
XR720 x 48015.50Mbps
SR720 x 4807.89Mbps
LR720 x 4803.98Mbps
ER352 x 4801.99Mbps
セルフエンコード録画モードの解像度とビットレート

DVDレコーダーがハードディスクへの記録時に「MPEG2 PS」という形式を使っているのに対して、BDZ-V9、V7ではハードディスクに「MPEG2 TS」形式で記録します。TSはデジタル放送のMPEG2形式でもありますが、ブルーレイではディスクメディアへの映像記録にMPEG2 TS形式を使うことになっているので、V9では映像が常にTS形式で扱われていることになります。

なお、記録型DVDへ録画を記録する場合は、従来のXP、SP、LPなどの画質モードから選択することになります。

ところで、BD-REでもBD-Rでもメディアをはじめて使う前にはフォーマットが必要なのですが、BDZ-V9では未フォーマットディスクをセットすると自動的にフォーマット処理してくれるのが便利です。このフォーマットは30秒程度という短い時間でで終了します。

次ページではブルーレイならではの便利なポイントとその他の機能の紹介に加え、BDZ-V9のまとめをします。
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