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ミートホープ社事件は違法のデパート?

最近紙面をにぎわせているミートホープ社の事件。牛肉と偽って豚肉を混入させていただけにとどまらず、雨水で肉を解凍したり、腐った肉を入れていた、などという報道まで出てきました。

酒井 将

執筆者:酒井 将

暮らしの法律ガイド

会社は社会的な存在です。営利を追及するのは結構なことですが、自社の利益ばかり考えて、消費者に迷惑をかけるなど言語道断です。

ひき肉偽装事件の報道

最近、「ミートホープ社」のひき肉偽装事件のニュースをよく目にします。報道によれば、同社では、なんと約24年も以前から商品の不正表示を行っていたそうです。

不正は、豚肉を牛肉に混入させるなどの異種肉の混入だけでなく、産地の偽装や賞味期限の改ざんなど多岐にわたっていたとのこと。しかも、一部報道では腐った肉を混入していた疑いもあるとか、本社工場の床清掃などに使用していた貯蔵雨水を水道代節約のために原料肉の解凍に転用した疑いがあるとのことで、もし本当だとするとゾッとしますね。

類似の事件であった不二家の件に引き続き、本件も消費者をあざむく重大事件であるといえますが、こういった問題が頻出するところを見ると、食品業界全体にこうした違法行為を容認するような風土があるのかもしれないと感じてしまいます。私たち消費者のことを何だと思っているのでしょうか。耐震偽装問題にしろ、コムスンの虚偽申請問題にしろ、営利追及のためなら手段を選ばないという企業風土はきわめて問題がありますし、そういう考えの人が経営者になっては困ります。

さて、今回のミートホープ社の行為ですが、どのような法律に抵触するのでしょうか?
次のページでは、考えられるものを列記してみます。
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