ガイドおすすめ:ヘレンドウイーンの薔薇
ハプスブルク家では、代々薔薇のモチーフに特別な愛着を寄せ、薔薇が描かれたディナーセットを使ってきました。1864年、皇帝御用達の旧ウイーン窯が閉鎖されたとき、皇帝フランツ・ヨーゼフはヘレンド窯をその後継として指名し、1918年同家が帝位を去るときまで、ハプスブルク家ゆかりの器を数多く納めてきました。「ウイーンの薔薇」は、同家の自家使いとして使われ、1918年まで一般の人々の目に触れることのなかったパターンです。この薔薇の可憐で美しい絵柄を、特に、皇妃エリザベートがこよなく愛しました。