トムソン・カノープスの「EDIUS Pro 5」は、プロ仕様のビデオ編集ソフトです。今回は、このEDIUS Pro 5をレビューし、その概要をご紹介したいと思います。
EDIUS Pro 5のアウトライン
トムソン・カノープス の「EDIUS Pro 5」は、プロダクションや放送局などプロフェッショナル向けのビデオ編集ソフトとして知られています。しかし、その高度な編集機能は一般ユーザーにも人気があり、ユーザー層が広いのも、このソフトの特徴です。
▲トムソン・カノープス の「EDIUS Pro 5」のパッケージ。 |
EDIUS Pro 5は、同社の業務用HD編集機器にも搭載されている編集ソフトで、編集機能や対応ビデオカメラなどまさしくプロ仕様で仕上げられています。では、一般ユーザーでは使いこなせないのかというと、必ずしもそうではありません。というより、いままで利用していたビデオ編集よりも、もう一つステップアップした編集を楽しみたいというユーザーには、その要求を十分に満たしてくれます。
また、EDIUS Pro 5には、コーレルのオーサリングソフト「DVD MovieWriter」などがバンドルされています。これを利用すれば、EDIUS Pro 5から出力した映像ファイルを利用して、Blu-rayディスクが作成できます。
▲EDIUS Pro 5のインターフェイス。 |
また、EDIUS Pro 5とキャプチャカードなどのハードウェアがセットになった製品には、コーレルのオーサリングソフト「DVD MovieWriter」などがバンドルされています。これを利用すれば、EDIUS Pro 5から出力した映像ファイルを利用して、Blu-rayディスクが作成できます。
映像を取り込む
EDIUS Pro 5は、ソニーのXDCAM EXカムコーダなどプロ仕様のビデオカメラからの映像取り込みに対応しているのはもちろん、HDVやAVCHD対応のビデオカメラなどエンドユーザー向けのビデオカメラからも簡単に取り込みが可能です。また、AVCHDなどの場合、パソコンのハードディスクにコピーしたファイルを読み込むことも可能です。ここでも、その方法で読み込んでみましょう。なお、AVCHDファイルをAVIファイルに変換するコンバータなども搭載されています。
1・ファイルを準備する
AVCHD形式の映像ファイルは、パソコンのハードディスクにビデオカメラからコピー&ペーストでコピーしておきます。
▲AVCHD形式のファイルを、パソコンのハードディスクにコピーしておく。 |
2・新規プロジェクトを設定する
これから作成するムービーのプロジェクトを設定します。基本的には、最終的に出力するメディアのフォーマットに合わせて設定します。たとえば、画面ではフルハイビジョンのまま出力することを前提としたプロジェクト設定の例です。
▲フルハイビジョンでの出力を前提にしたプロジェクト設定。 (画面クリック) |
EDIUS Pro 5では、ハイビジョン映像をそのまま編集するネイティブ編集に対応しています。また、レンダリングフォーマットには、独自の「Canopus HQ」形式のほか、MPEG形式も利用できます。
3・ファイルを読み込む
EDIUS Pro 5では、素材映像などを管理するパネルを「ビン」といいます。このビンに、ハードディスクにあるAVCHD形式の映像を読み込みますが、登録した素材は、「クリップ」と呼ばれます。
▲ハードディスクにあるAVCHD形式のファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックする。 |
▲ビンにファイルが読み込まれる。 |