ビデオカメラで撮影した映像を簡単にDVDにダビングしたい。でも、いざダビングするとなると、なかなか面倒なのも事実。そんなとき、ソニーの「VRD-MC5」を利用すれば、パソコンなしでダビングが可能です。そんなVRD-MC5をレビューしてみました。
ダビングが専門のレコーダ
▲ビデオのダビング専用のDVDレコーダ「VRD-MC5」 |
ソニーが8月10日に発売する「VRD-MC5」は、ビデオカメラの映像をパソコンを利用しないでDVDメディアにダビングできるDVDライターです。今回、発売前に試用させていただくことができたので、その使用感などをご報告してみましょう。
VRD-MC5は、ビデオカメラの映像はもちろん、ビデオカメラ以外にもビデオデッキやデジタルカメラの各種メモリーカードを利用し、DVD-Videoやスライドショーを利用したDVD-Video(フォトDVD)などが作成できます。
見た目は外付けDVDレコーダーなのですが、パソコンと接続する端子はないので、完全にダビング専用のDVDライターなのです。
VRD-MC5の注目ポイントは、AVCHDのハイビジョン映像に対応している点。このハイビジョン映像を、スタンダード画質のDVD-Videoとしてダビングできるのはもちろん、ハイビジョン画質のAVCHDディスクも作成できる点です。
対応するAVCHDカメラは、「HDR-SR1」「HDR-SR7」「HDR-SR8」、そして、「HDR-CX7」です。
イラストに、接続可能なデバイス(周辺機器)をまとめてみました。これからわかるように、ビデオカメラを中心とした映像だけでなく、その他の映像を出力できるデバイスであれば、ほとんどのデバイスを接続し、デバイスから出力される映像のダビングができます。
●ここに注意
ただし、ハイビジョン対応のビデオカメラを利用する場合、次の点に注意が必要です。
まず、DVDタイプののAVCHDカメラ「HDR-UX1」や「HDR-UX5」、「HDR-UX7」のハイビジョン映像のダビングには対応していない点です。この場合、SD解像度のみの対応となります。
また、HDVカメラについても、ハイビジョン映像には対応していません。この場合も、カメラ側でハイビジョン映像をDV変換してi.LINKから出力するか、あるいはアナログ接続してSD解像度でダビングするといった対応になります。
メディアのタイプ | ハイビジョン 画質DVD |
標準画質 DVD |
|
標準タイプ | 8ミリテープ |
×
|
○
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DVテープ |
×
|
○
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|
HDDタイプ |
×
|
○
|
|
DVDタイプ |
×
|
○
|
|
ハイビジョン | ハイビジョン DVテープ |
×
|
○
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ハイビジョンHDD |
○
|
○
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|
ハイビジョンDVD |
×
|
○
|
|
ハイビジョン メモリスティック |
○
|
○
|
個人的には、HR-HC3ユーザーとしては、HDVカメラでのハイビジョンDVD作成に対応して欲しいのですが・・・。よろしくお願いいたします。
●ダビングプログラム内蔵
VRD-MC5がパソコンなしでビデオカメラからの映像をダビングできるのは、VRD-MC5自身にダビングプログラムが搭載されていて、保体上面にある2.5型モニターでプログラムを操作します。ここでは、VRD-MC5の各種設定やダビング方法の選択、RWメディアの初期化、作成したDVDのプレビューなど、ダビング作業に必要な操作をすべて行うことができます。
▲2.5型液晶モニターでVRD-MC5をコントロールする。 |
●対応メディアについて
対応するDVDメディアは、DVD+R DLのほか、DVD±RやDVD±RWなど。ただし、DVD+R DLが利用できるのは、アナログ接続とDV端子接続(i.LINK接続)を利用してのダビングに限定されます。
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