シンプルライフの定義は、人それぞれ。では、All About「シンプルライフ」担当6年のガイドが、今実感する「シンプルライフの条件」とは?

シンプルライフを考えて、早6年!

「シンプルライフ」といっても、その言葉の持つイメージはさまざまです。All Aboutのガイドをやらせていただく前も、ガイドになってからも、「シンプルライフって、どんな暮らし?」ということは、いつも考え続けてきました。
同時に、しばしば尋ねられる「シンプルライフへの疑問」への答えも、この6年でだいぶクリアになってきたと思います。
モノがあってもなくても「シンプルライフ」?

シンプルライフへの疑問1「最小限のモノで暮らす」!?

しばしば言われるのが、
「シンプルライフって、必要最小限のモノだけで暮らすこと」
という定義。禅寺のお坊さんや、修道士のような暮らしがイメージされます。

確かに、シンプルといえばこれ以上シンプルな暮らしはありませんが、こうなるとむしろシンプルというよりは「ミニマム」。俗世間の暮らしとは相容れません。所有を否定するミニマムライフは、宗教的ではあっても、人間らしいあたたかな暮らしとはかけ離れてしまいます。

シンプルライフの特質は、無駄なものをそぎ落とすことにありますが、では何が無駄で何がそうでないか? それを決めるのは自分自身でしかありません。決める(悩む)のは確かに面倒なことですが、悩むことを放棄するのは、一種の原理主義であり、暮らしに向き合うことへの逃げかもしれない――俗世間に生きるガイドは、そう思っています。

シンプルライフへの疑問2「節約生活とどう違う?」

お金をかけなければ暮らしはシンプルになりそうなものですが、現代日本において、事はそう簡単ではないようです。
お金をかけまいと思えば、暮らしは全部もらい物と100円商品だけでも成立してしまいそうですが、それではシンプルというより寒々しくなってしまうのが現実。節約生活とシンプルライフを両立させるのは、高い生活技術とセンスがなくては難しそうです。

シンプルライフへの疑問3「厳選された良品だけに囲まれた暮らし?」

「家具は国産無垢材のみ、外国家電とブランド・作家物の食器」のような暮らしがシンプルライフなら、実現できるのは一部のお金持ちと、特別にセンスのよい人だけになってしまいます。
シンプルな暮らしのために、モノはよく選ぶべきですが、必ずしもお金をかけることではありません。自分の身の丈に合った、愛着の持てる品であれば、古くてもノーブランドでも関係ないと思います。