あの頃の服も、今っぽくできるの? |
バブルのスーツもよみがえる!
「最近、ちょうどバブル期にOLになった女性が、当時のお洋服を持ち込まれるケースが多いですね」見れば、40代のガイドには懐かしい、あの派手派手カラー・分厚い肩パットのバブリーなスーツが、飛ぶように売れたマックスマーラのキャメルのコートが、金ボタンの紺ブレが!
「こ、これもリフォームできるんですか?」
「できますよ。全体のシルエットを、今の時代に合わせてコンパクトにして、肩パットを薄いものに換え、ディテールに工夫をすれば」
ちなみに、バブル期の服は、シルエットがゆったりしているから、リフォームしやすいけれど、今のようなタイトなシルエットの服だと難しいかも、とのことでした。
リフォームには手間がかかる…
新保さんは、ジーンズの裾上げだって受けています。ところが、フツーの町のお直し工房と違うところは、たとえ裾上げでも、裾だけではなくあちこちにマチ針を打って検証し、全部ほどいて縫い直したりするところ。「単に丈を切っただけでは、長さは合うかもしれないけど、全体のシルエットが崩れておかしな感じになるでしょ。膝のポイントをその方に合わせて変えなくてはならないから、たとえ裾上げひとつでも、全体を縫い直すこともあるの」
そう、新保さんのやり方は、まるでオートクチュールです。お直しといえど、お客様は鏡の前で仮縫いをし、縫製の段階でも、一針縫ってはアイロンをかけ、という具合に、驚くほど丁寧な作業を繰り返します。贅沢ですね!