シーズンごとに服は買っているのに、着るものがないのはナゼ! |
達人に聞く! ムダのないおしゃれ
今回お話を伺ったのは、東京・表参道にアトリエを構え、オーダー服とリフォームを手がけて20年以上のキャリアを持つ新保妙子さん。顧客は、ファッション業界人・セレブなマダムで、おしゃれにうるさい方ばかりです。そんな新保さんのお話には、「ムダな買い物をしない、買った服を大切にする、そしておしゃれを楽しむ」知恵が満載です!リフォームに値するのは、超高級品だけ?
「このシルクデニムのワンピース、着分で10万円はします。着ないなんてもったいないでしょ?」「こちらはイブニングドレス。お気に入りでいらしたので、体型の変化に合わせてリフォームしています」
「和服地に見えるけど、この絞りのシルクはイタリアのもの。華やかでしょう。ワンピースからスカートだけ取りました」
さすがファッションの聖地、持ち込まれるリフォーム服も、高価でハイソなものばかり。そういう服じゃないと、リフォームする値打ちはないんでしょうね?
「いいえ~、そうでもないのよ~」
「自分に合う」それこそがおしゃれ
見れば、リーズナブルな価格で若い人に人気のあのブランドのカジュアル服も!「このシャツ、5600円で買ったのを、ショップからここに直行して持ち込まれたのよ。”ここに来ればピッタリにしてくれるから、ちょっと大きめのを買ってきちゃった”って」
肩、脇、胸と、すべてにピッタリに補正する作業は、機械でいえばオーバーホールと同じ。たいへんな手間がかかります。当然、料金は買った代金の2倍になることも……。でも、「この方は、すごくおしゃれな方。自分をよく知っていらっしゃる方なのよ。お値段やブランドじゃないのね。自分に合ったものを着る大切さがわかっているのよ」