「暮らしをシンプルにしたい!」
と思うとき、真っ先に気にかかるのがインテリア。ホントーにシンプルにしたかったら、もちろん、モノを減らすのが一番なのですが、それがなかなかできない人のために、モノは減らさず、広く”見せる”基礎知識をピックアップしました。
白で統一すれば、小さな空間だって広く見せることは可能(もっとも実際は、清潔感を保つのがタイヘン!?)。 |
色
一般に、広く見せる色は白をはじめとした淡色、あるいは青系の寒色といわれています。特に、壁紙・カーテン・カーペットといった、広い面積を占める部分には、白やクリーム色、淡いグレーなどが最適です。柄物を選ぶならなるべく薄い小さな柄を。外に出ているモノの色数はできるだけおさえ、基本の2~3色に収めるようにしましょう。
家具
家具はできるだけ少なく、できるだけ低く。広く見せるためには、平面(床壁天井)をたくさん見せた方がいいからです。座ったとき視線をさえぎらない程度の高さでまとめればベストでしょう。複数の家具を並べて置くとき、前面が凸凹せず一直線になっていますか? 背後の床面積を多少犠牲にしても、前面は揃えた方がむしろ広く見えます。高さが揃わなければ、入り口から順に低くしていきます。ソファは体積が大きいので、背景と同系色にした方が無難。布でカバーしてもいいでしょう。脚のあるものなら、その下の床を見せることができます(ソファの下を収納にしないこと!)。
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カーペット、カーテン
ラグを敷くと、床の面積が切り取られて見えるので、敷くなら敷き詰めのカーペットを。天井を高く見せたい場合は、腰高や履き出しの窓にも、あえてカーテンを天井から床までいっぱいに吊ります。この場合、壁と同色の無地や、壁の色を取り入れた縦ストライプのものを選ぶと縦の線が強調されて効果的です。間口が狭い窓であれば、よりボリュームの少ないブラインドやロールスクリーン、ローマンシェードも向きます。また、壁紙が変えられない場合、天井から床まで、白系のロールスクリーンや布を垂らす手があります。
小物
見えているモノの材質と色は、ある程度揃っていた方がゴチャつかず広く見えます。クッションや額といった小物を複数集めて、布地や色、フレームの材質などを揃えると、手っ取り早く統一感が出ます。家具の材質や色があまりにまちまちの場合、布で覆う手段がありますが、この場合布はなるべくパリッとしたハリのある淡色無地のものを使う方がよいようです。
ほかにも、薄暗い玄関や窓の小さな部屋に大きな鏡を掛けて光を増幅させ広く見せる、照明はなるべく存在感のないガラス・アクリル製の透けるシェードの小さなものを選ぶなど、部屋を広く見せる工夫はいろいろあります。とにかく、狭いお部屋の場合、迷ったら、「白系」「無地」「透明」にしておきましょう。お部屋のシンプル化に取り掛かるには、まずは、間取り図をコピーして何枚も用意。実際の寸法を測りながらプランを練るのがおすすめです。