退職金・企業年金の確認方法はこう!
それでは、自分が加入している制度の詳細について確認をしたい場合、どうすればいいのでしょうか。まず簡単に(誰にも知られずに)できるチェック方法は、社内規定を閲覧することです。一般には就業規則ないし退職金規程にその説明が書かれています。企業年金の場合、退職年金規定とか企業年金規約といった形で別途定められていることが多いです。こうした規則や規程は社員が閲覧できる状態になっているはずです。社内ネットが整備されている会社ではダウンロードして読むこともできると思います。もらえる条件や計算方法などが細かく書いてありますので、ぜひ確認してください。
次にチェックする方法は、社内制度について説明した資料です。規程や規約は法律の条文のように書かれており、わかりにくいこともあります。そこで社内制度の概要を説明したハンドブックがあればそちらを見てみるのです。「企業年金ガイドブック」とか「福利厚生ハンドブック」「ライフプランガイド」など呼び名は様々ですが、一度探してみてください。会社が発行していなくても労働組合が発行していることもあります。
社内ネットが充実している会社の場合、こうした制度の解説も社内ネットで情報が取れることがあります。日常業務ではあまり見ないページだと思いますが、業務に余裕があるとき、あるいは業務時間外に調べてみるといいでしょう。
もっと単刀直入に確認した場合は、人事・総務部などの担当者に聞いてみてもいいでしょう。年金基金の事務局がある場合は相談窓口として受け付けてくれます。「退職金のことを教えてほしい」と言って、人事評価にマイナスになることはほとんどありませんので安心してください(ただし、「定年までこの会社でがんばったらどうか」という聞き方をしたほうがスマートでしょう。「今辞めたらいくら」と聞くのは後回しにしたほうが無難だと思います)。
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社内の退職金・企業年金制度を確認することは、リタイアメントプランを考える第一歩です。また、この確認は「自分の会社の制度」を自分で確認しなければなりません。ぜひ、会社で一度チェックをしてみてください。