夏に水道代が高いのはナゼ?
お風呂をためるより水道代が高いってホント? |
別に夏だから水道料金が値上げされるということはありません。家の中で水を使うのはトイレ、風呂、洗濯、炊事などですが、トイレや炊事には夏だからといって沢山使用するわけでもないですし、洗濯物も多少増えるかもしれませんが、薄着の季節ですから洗濯回数が倍量に増えるというほどでもないと思います。
そうなると残る原因はずばり「風呂」です。特に、シャワーの使用頻度が増えるために、水の使用量が増えてしまうのです。暑い外出先から帰宅してまずシャワー。お風呂も浴槽に入るのはあついからシャワーで済ます。なんて経験は何方にもありますよね。
一見シャワーで済ませば浴槽に湯をはるよりも水を使っていないように感じますが、実はシャワー15分の使用でおよそ浴槽1杯分にも相当します。これでは夏の水道代が跳ね上がっても無理はありません。
4人家族のお宅で、毎日1人1日15分のシャワーを使用した場合、1ヶ月で21,600L、約8,000円にもなるのです。
どうすれば節水できる?
シャワーの水の使用を少なくするのに一番効果的なのは、こまめに止めることです。シャンプーをしている最中や体を洗っている時など、ずっと流しっぱなしにしないでこまめに止めましょう。使用する最初にしばらく冷たい水が出る、というお宅の場合は、その水は排水にしてしまわず、浴槽にシャワーヘッドを入れて貯めるようにしたり、バケツなどにとっておくようにしましょう。掃除や洗濯、トイレの水などに利用できます。
また、効率よく節水したいという方には「節水シャワーヘッド」がオススメです。
新ワンタッチシャワーヘッド(オリエント) |
節水シャワーヘッドとは、シャワーの出る穴の数が少ないために水の使用量を少なくする事ができる節水グッズですが、水圧はむしろ高くなるために快適な使用感で節水することができるものです。
右のシャワーヘッドは、通常のシャワーヘッド使用時に比べ約50%の節水ができる上、手元に一時止水スイッチが付いているため、こまめに水を止めることができるのでより節水効果が高いものとなっています。
節水シャワーヘッドはこうしたネット販売の他、ホームセンターなどの水道用品の売り場、デパートの浴用品売り場などで様々な種類が売られています。また、現在お使いのシャワーの仕様などによって使えないこともありますので、説明書など良くお読みの上お買い求め下さい。
今年も水不足が心配されるこれからの季節。取水制限などが実施される地区も出てくることでしょう。また、節水は単純に水道代節約のためだけでなく、排水を減らし、その浄化や送水などの過程で排出されるCO2も抑制する効果があります。
節約のためにも環境のためにも、シャワーの使用は控えめに、上手に節水しましょう。
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※文中の算出金額は東京23区の呼び径20mmの31~50m3の単価で計算しています。