節約/食費の節約

閉店前の見切り品狙いは本当に得か?(2ページ目)

食費節約のため、閉店前のスーパーで値引きシールの商品を狙うのがお得!と一般的に言われていますが、はたして本当なのでしょうか?

和田 由貴

執筆者:和田 由貴

節約ガイド

見切り品は刹那的存在

見切り品
見切り品を沢山買い込んで使いきれますか?
閉店前に見切り品になる肉や魚などの生鮮食品は、賞味期限が近いがゆえ値引きされています。なので、当然ながら買ったらすぐに使い切れる量だけを買う必要があります。安いからといって沢山買いすぎれば、使い切れず逆に無駄にしてしまうことになるでしょう。

では、冷凍保存をするというのはどうでしょうか。

見切り品になっているような賞味期限ギリギリの食材は、すぐに食べる分にはまだ差し支えない範囲にはありますが、新しい物と比べその時点で風味や品質が低下しているのは明らか。味や安全面を考えた場合、冷凍保存はあまりお勧めできません。ホームフリージングをしたいなら、新鮮な食材で。見切り品は使い切れる量にとどめておいた方が良いでしょう。

スーパー閉店時間の変化

近年スーパーの営業時間は長くなる傾向にあり、深夜まで営業している店舗や、24時間営業といった店舗も非常に多くなっています。都市部のスーパーなどの場合は特にその傾向が強く、意外に真夜中に買い物に行っても昼間と同じくらいの客入りがあったりします。

このようなスーパーの場合には、特に夕方の遅い時間だからといってどんどん値引きが行われるということも少ないですし、お惣菜などもあえて夕方に新たに作り、深夜営業に向けて品出しをするということも少なくないようです。ですから、夕方遅い時間に見切り品目当てに買い物に行っても、なかなか値引きシールには巡りあえないかもしれません。

ただし、本当の深夜に買い物に行った場合には、昼間に売れ残ってしまった「賞味期限まで残り数時間」といったような食品が爆安になっていることも。日常的な食費節約のための買い物には使えなさそうですが、コンビニに行くよりは節約になりそうです。



色々書きましたが、個人的には「見切り品を買う」ということは良いことだと思います。もちろん、値引きされていてお得に買えるという意味もありますが、もしその食材が売れずに期限が切れてしまった場合は廃棄処分になるわけですから、エコの観点からも買ってあげる方が良いでしょう。

ですが、必ずしも「見切り品を狙う=食費節約」とは言えません。

各ご家庭の買い物の仕方やライフスタイルに合わせて、うまく買い物をする時間帯や食材を選んだ上で、見切り品を上手に取り入れていくことが、結果的に食費節約に繋がるのではないでしょうか。
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